1997年、結婚を機に名古屋から横須賀に引っ越してから始まった、あやぞうの関東おのぼりライフ
Last Update : 1999年04月01日

 

浅草ヨシカミのハヤシライス

私は名古屋にいたときから浅草に憧れていた。

だから東京見物っていったら浅草でしょう!って感じである。

で、いつもは駒形屋のむぎとろそばを食べるんです。

中で食べたら高いので、お持ち帰りようを持って帰って家で。

でも、誰かお客さんを連れていたらそうもいかないのでどこかで食べなくては行けない。

最初にお鷲さまに行った時は今半で牛丼を食べた。味付けが濃かった。

去年のお鷲さまでは染太郎でしゅうまい焼きと染太郎焼きを食べた。染太郎焼きは安くておいしかった。

でも思うのは、関東の味付けがTVで紹介されているお店でも

万人がおいしい味っていうわけではないなってことかな。

今回はよしこちゃら(母)との行動だけど、浅草の天丼は味付けが濃くてちょっと懲りていたので、

それ以外でリーズナブルとなるとあんまり思い浮かばなくって、

近いところっていうことで『ヨシカミ』に行ってみることにした。

ここも下町通でなくとも名の知れた洋食屋である。

おすすめのシチューは料理の値段としては高くないのだろうけど、庶民のお昼としては安くはない。

で、ここの人気料理がそのドミグラソースを使ったハヤシライスである。

店の前に行くとハヤシライスありますの札がかかっていた。

値段も手ごろだし、名物とされるハヤシライスにしようと思っていると、

おじいさんが「私もハヤシライスにするんですよ。折角だから」という。

そのおじいさんが言うにはここのハヤシライスは11時には売り切れになってしまって、

なかなか食べる事ができないそうだ。

ハラハラしながら順番待ちをいたが、なんとか間に合ったらしい。ありつけることになった。

出てきたのはどす黒い色したハヤシライスだった。

関東の味はやっぱり濃いのか?ちょっとだけためらいながら口にしたのだけど、

それはトマトとかさわやかな酸味とは縁がない味だった。

どす黒い味。でもそれはコクであって、辛いとかしょっぱいとかの味が濃いというのとは違う。

中にはやわらかなたけのこも入っている。結構重い味のはずなのに、後味が意外とさっぱりしている。

摩訶不思議な味。名店となるだけの個性はある店だった。

それにしてもハヤシライスにたけのこって…誰が考えたんだろう。


 

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