他人どころか自分の夫や親の顔まで忘れる特技を活かし、
俳優の名前とか顔とかをきれいに忘れて覚えていないような人間の、
偏見と思い込みに満ちた映画(映画館で見たやつ)の感想コーナーです。
Last Update : 1998/12/28

1998 Our Movie Ranking

  ダーリン わたし
この森で天使はバスを降りた  シューティング・フィッシュ
L.A.コンフィデンシャル L.A.コンフィデンシャル
ゲーム この森で天使はバスを降りた
アウト オブ サイト ジョー・ブラックをよろしく
ポネット マウス・ハント
ジョー・ブラックをよろしく 恋愛小説家
マウス・ハント ゲーム
007 トゥモローネバーダイ  アウト オブ サイト
フラバー ポネット
10 噂の真相  噂の真相
11 恋愛小説家 フラバー
12 メジャーリーグ3 007 トゥモローネバーダイ 
13 トゥルーマン・ショウ メジャーリーグ3
14 シティ オブ エンジェル トゥルーマン・ショウ
15   シティ オブ エンジェル


1998年は映画を15本(ダーリンは14本)見ました。せっかくなので、夫婦対談をしてみました。ものすごく勝手な事を言っているので、もし気にさわったらごめんなさい。(以下ダ:=ダーリン・私:=私です)

私: タイタニックは見ていません。
ダ: レオ様の顔がね。『仮面の男』は見たかったけれど…。キャメロンだし、長いし、おまけに混んでるし。
私: デカ様の顔がね。ブラピもそんなに好きな顔ではないけれど、デカ様は苦手。1位は『この森で…』だけど?
ダ: 一番面白かったのは、『L.A…』だけど、今どき、こんなにストレートなお涙頂戴って云うところにしびれた。お約束通りの展開といえばそうなんだけど。 最後に再生と希望を予感させるラストシーンが○。ついでに、ことしの「邦題賞」をあげよう。原題はSPITFIRE GRIL (スピットファイア グリル、舞台となる店の名前)なんだけど、全然違う邦題をつけた宣伝部にこの賞を贈る。

私: 良いネーミングだねぇ。スタンダードな正しい映画だった。『大草原の小さな家』的良さがある。 それを映画までちゃんとスケールを合わせたって感じ。好きというなら『ジョーブラック…』の方が上だけれど、どっちが泣けたかで、『この森で…』が勝った。 1位の『シューティング…』は私の性格にあったので。 作品としてはどうかは知らないけれど、私の中では完璧。 配役、ストーリー、テンポ、映像、うさんくささ、バランス、なんか良いんだよね。 面白かったのが見に来るお客さんのタイプが一緒だった事 。あと、主役の地味な方が、海砂利(クリームシチュー)の有田の顔に似ているなって思った。 笑えるし、ハラハラするし、気分の良い映画だと思うよ。その日2本目に見た映画なのに、ちっとも疲れを感じる事無く楽しめた。感動するような映画じゃないけれど、そういうのが1番に来ても良いかなって気になる映画でした。
ダ: 『L.A.…』は最初のテンションが最後まで持続していたところが◎。一筋縄ではいかない男達の熱い戦いを、予断を許さないストーリィとして纏め上げた辺りが、ハリウッド製エンタテイメントの底力を感じさせる。とにかく骨太な一本。
私: ライバル役の存在が良かった。ナイナイの岡村をまじめにしたような顔をして、タイプ的には絶対嫌な奴で終わりそうなのに、そうならなかった。好みのタイプではないけれど、彼が一番目をひいた。アメリカらしさを皮肉るのにアメリカらしくない映画だって云うのも良かった。
ダ: 『ゲーム』は要するに何とかゲームなんだけど、観客の視点は、ゲームに巻き込まれていくM・ダグラスと同化しているから、ハラハラhキドキしながら鑑賞できる。
私: 私の括りの中では、『L.A.』と、『ゲーム』、『アウト…』、『007』は同じで、『007』以外は大差が無く、面白い順に並べてみました。『ゲーム』はうさんくさいなぁと思いながらもちゃんと引き込まれて、期待通りに、期待を裏切ってくれるところが良いです。
ダ: 『アウト…』は、G・クルーニー(主役)が良かった。キャスティングが良かった。カットバックを多用して、複雑なストーリー構成を90分程度にきれいにまとめあげた。

私: 前振りとかが、きちんと活きていた。遊びがあっても無駄が無い映画は良い。アクション映画のヒロインが美人じゃないところがまた良い。彼女の最初のBFは捨てられるぞってお約束な感じの俳優だったけれど。それにしても、ねぷちゅーんの小さい人みたいなのどこにでも居るのだねぇ。 『ポネット』は、子供が魅力的だった。演技とかじゃなく、ストーリー的にも、子供の日常が自然に映画になった感じがする。しているマフラーとかチェックだったりしてオシャレではあったけれど。
ダ: しかし、感動するか?
私: 泣けたけど、感動はしない。
ダ: 俺は笑った。(私:?) アントワーヌをなんで殺さなかったんだろう(笑)ほいで、お母さんが突然現れてビックリ。死んだ人は安らかに眠っていて下さい。(私:同感・おまけに母は老けていた)それはともかく、宗教感があまりにも違うので、ラストがピンとこない。
私: 神の子と名乗るおさげで眼鏡のユダヤ人役の娘が良かった。子供って、絶対ああいいうふうだなぁと思った。感動できるか?っていうのはポネットを見て頑張れって思うし、泣けるのだけど、映画自体感動させる事を目的にしていないような気がする。だから逆に良いのかも。フランス映画の美しさが自然に出ているのは、作為的じゃないからだと思う。その辺が『シティ…』や『トゥルーマン…』と大きく違う点。自己陶酔していないところが良い。だから、感動するように仕向けていないような作りだと思うし、子供がめちゃくちゃ活きている。日常の面白さや、悲しさや、不思議さは過剰な演出をするものではないと思うので。『ポネット』・『この森…』・『ジョー…』は同じ括り。泣いた度合いとか、好きな映画と、がっかりする映画のポイントをちゃんとつかんでいるから好きな映画の方に転ばせている。ちゃんとエンターテイメントがわかっているからなのかな?

ダ: 『ジョー・ブラック…』は奇跡が起こらないで良かった。『シティ …』を見るぐらいならこっちを見なさい。
私: 2番目に泣けた映画。静かな運びのわりには、ちゃんとユーモアもあり正しい映画。『トゥルーマン…』は見習って欲しいね。ブラピが死神という事でちょっと嫌だなって思っていたけれど、違和感が無かったのは演技力があるからだろうね。 面白いといえば『マウス・ハント』は良かった。この辺までの順位は『シューティング…』を除いて、あってないようなものなのだけど、この手の映画でこのランクインは上出来。だから、気持ち的には1位とかそのぐらいの価値があると思う。
ダ: C・ウォーケンの怪演を楽しんで下さい。
私: 彼は洋風の仲代達矢です。ダーリンは私が俳優に疎い事を良い事に仲代達矢だと教え込みました。子供から大人まで楽しめて、ディズニー映画じゃないのが良い。ディズニーだとああは行かないと思う。その典型が『フラバー』
ダ: ディズニーはともかくとして、『マスク』みたいなのを期待していたが、蓋を開けてみたら全然違っていた。フラバーが活用されていない。しかも、R・ウィリアムズを使っていながらあの程度の笑い。
私: 『 9ヶ月』ぐらいエキセントリックな方が良かった。ディズニーらしくお行儀良く映画をまとめようとしているからつまらない。
ダ: おもちゃを売る為の映画。(私:それじゃぁTV朝日系のアニメじゃん/EX:セ○ラ○ム○ン・最近ではクレ○○王国など) 『007』はアクションは良いけど、中国の女スパイがぶち壊している。どこが新世代のボンドガールなのだ?

私: 『007』シリーズは初めて見たけれど、どうでも良かった。『フラバー』・『噂の真相』とあわせて、この3つはどうでも良い括り。
『噂の真相』はD・ホフマンとR・デニーロの配役の意外性が面白いとか言っていたけれど、2人共演技派なので、どんな役でも自然で意外性は感じなかった。
ダ: あんたイビキかいて寝てただろ!!(私:だって、前の夜一人で眠れなかったんだもん。昼寝したから)旬の映画だな(笑)見といて良かった。クリントンの背後にもR・デニーロがいるだろう!!
私: しかも、上映している時と今と2回も。
ダ: 『恋愛小説家』って困ったちゃんの映画だろ?
私: あれは良くできた映画だと私は思うけどなぁ。人間模様に無駄が無くって心の動きとか、前振りも活きている。地味だけど良い映画だと思うよ。(わかっちゃないな。だから、ダーリンは私みたいなのとしか一緒になれなかったんだよ。ダ:ほぉー。私:はっ、いけない食いっぱぐれる)『シューティング…』と同じ日に見たのだけど、『シューティング…』を見るまでは1位の映画だった。 最後ワースト3は一緒だね。私の期待外れ3部作。タカさんはあんな《せせこましい≫出方をするぐらいなら『メジャー…』にでない方が良かった。活きていないもん。

ダ: 俺としては『メジャー…』期待していなかったせいかTVシリーズのパイロット版みたいな映画だったけど、それはそれで楽しかったから別に良い。 『トゥルーマン…』だけど、観客としてトゥルーマンの不安や桎梏に共感できない。だって、最初っから俺達って『トゥルーマン・ショウ』を見ている視聴者の視線しか与えられていないから。何の事か分からない人は『ゲーム』を見て下さい。おまけに予定調和。書き割りのホリゾントで、自由への階段ときた。あまりにも安易な結末だと言いたい。他の人は(そんなこと)言わないだろうから。こんな映画がどうして「現代のカフカ」なんてもてはやされなきゃならんのだ。
私: そうだよね。何で賞にノミネートされるかね?もっと笑えるかなと思った。ものすごく中途半端。人々の日常を可笑しく描くには持ってこいなのに、そうしないから、感動もしない。たらたらとしていた。それに、TVショウのリアルな感じを出すのはわかるのだけど、映画としてはあれがぶち壊している一番の原因だと思うよ。ぶち壊しといったら、『シティ…』も同じ
ダ: なんでM・ライアン殺しちゃうのかね。あれさえなかったら、前向きな人生賛歌の映画だったのに、あれじゃ、『ある愛の詩』だよ。日本語で言うと「浪花節」って奴だな。

私: 予告編は面白そうだった。M・ライアンにもかかわらず。N・ケイジ(私は去年までN刑事だと思っていた)が小汚い烏のような格好で天使っていうのが特に期待していた。M・ライアンは今までの作品の中で1番良かったのに。せつなさみたいなのを上手に途中まで出していた。舞台芝居みたいな説明おびた死に方をする事はなかったどころか、ぶち壊し。それまでNPイジ中心で話が廻っていたのに不自然。でも、昨日のラジオアンケートで良かった映画の5位に入るのもわかる。(ダ:?)たぶん、年に何回かのデートで私がダーリンと見ていたら、良い映画だと思っていると思うよ。(ダ:なるほどね) M・ライアンの次ぎはYou've got m@il。『With Love』ってところですか?昔、アイドル映画を量産していた頃の日本みたいに、メグを使わなくても良いのに。 ところで、今年はどんな感じでした?
ダ: 全般として、今年見た映画は、絶賛できる作品もあったけど、(それは当然か)収穫として、ものすごく罵倒したくなる映画、つまり『シティ…』と『トルゥーマン…』を見た事に尽きる。こういう年はいい年だ。(私:なんで?!)罵倒したくなる、という事はそれだけ情熱を持っているという事だよ。テレビ番組でどんなくだらない番組を見ても笑っていられるのは、それ程真剣に見ていないという事の証左なんだよ。だから、収穫だっちゅ〜の。 横須賀って街が、映画館が減った事もあって、見ている映画がアメリカ偏重に過ぎる。これが今年の反省点。 総評。評判になる映画でも、ずいぶん当たりはずれが多いという事を再認識した一年だった。来年はどんな馬鹿映画が見られるだろうか。 今年一番面白かったものは、『ポネット』の予告編。あの予告編を見たら、みんな「泣ける」映画だと思うんだろうなぁ。俺はもう騙されないけど。どうして「アントワーヌを殺したい?」っていうシーンを予告編に加えなかったんだろう。謎。あれが一番面白い「シーン」だったな。今年見た映画の中で(笑)

私: また言っとる。私は『ムトゥー・踊るマハラジャ』を見ておけば良かったかなと思う。 来年は邦画を見たいです。『のど自慢』とか気になっています。 あと、いつもはジブリとかどうでも良いのですが、いしいひさいちっていうのは魅力的です。 ちょっと応援しています。来年も『シューティング&…』のような映画をアジア系のとかででも見られたらなと思います。 (1998.Dec.食卓にて)

映画の傾向:あまり話題作を見ていない。戦争映画も見ない。
おすぎの話は半分にしか聞いていない。予告のナレーションが森本レオだと、あまり信用しない。
ディズニーとか宮崎アニメは基本的に好きじゃない。ストレートな映画とか、お気楽なのが好き。


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