とぼけた顔してババンバン!映画

恋愛映画の女王メグ・ライアンと呼ばれていますが、前回のシティーオブエンジェルは何でこの2人で(ニコラス・ケイジ)でこんなんと思いましたね。
98年度のワースト作品でした。(トルゥマンショーと同率程度でワースト1)
でも、彼女の映画はしょっちゅう話題になるんですよね。公開前に。私も知らない間に見に行っている。
だけど「恋人たちの予感」以後、そんなに良い作品ってないんですよ。私の記憶の中では。
「めぐり逢えたら」もなぜか劇場で見ているのですが、今日ユー・ガットメールのパンフを読み返していて、「トムハンクスと共演していたんだ」って思うぐらいなんです。
考えたら公開中に話題になるような映画に参加していないんじゃないですかね。メグは。
顔もとぼけているし。前回の「シティオブエンジェル」のときは、そのとぼけた感じが若干押さえられていた点はよかったんですが…。
一方、トムハンクスの方も私は顔が苦手なんです。
「フィラデルフィア」を私は見たんですが、「フォレストガンプ」と2作続けてアカデミー賞を取ったときは「ケッ」て思いましたね。
そのぐらい嫌いなんですよ。この顔が。
そういうとぼけた顔した2人が共演なのに、ついつい見に行ってしまったんですね。私は。
前評判だとフジTVでやっていた「With Love」だろうと言われていましたけど、どうでしょうか?私は何年か前に見に行った市村正親・涼風真世のミュージカル「She Loves Me」に似ていると思いました。
とくに細かい設定「待ち合せの目印など」似ているので、原作があるんじゃないかと思いましたよ。
この映画のストーリーとしては平凡じゃないでしょうか?たぶん、「With Love」や「She Loves Me」を見てしまっているせいもあるかもしれませんが、結構メグ・ライアン演ずるキャスリーがどういう生活をしているかっていう説明に時間をかけているんですね。
それが「絵本への情熱」みたいなもので、彼女がどう言う人かっていうことには有効かもしれませんが、あんまりトム・ハンクス演ずるジョーとの恋愛に関していうならそんなに重要じゃないような気がするんです。しかも、メグ・ライアンはいつものメグ・ライアンなんです。そこに重きを置いてしまった為か、最後に気持ちの盛り上がりがないんですね。
「あなたで良かった」って言われても私はピンと来ませんでした。
でも、映画として見られたのは、おそらく映像を撮るときに色を押さえていい感じの撮り方をしているのと、トム・ハンクスの演技力で引っ張ったって感じがします。そういう風に考えると毒で毒を征すって感じかもしれないですね。
メグ・ライアンの恋愛ものと思うよりも、トム・ハンクスの演技ものって感じの映画でした。