これは、駅でインチキ手紙代筆業をしている女の盛りを過ぎたようなおばさんと、
お母さんを亡くした子供の父をたずねて3000里のような映画。
ブラジル映画なんだけど、ブラジルに演歌という文化があったらこんな感じという映画。
とにかく地味なんです。話も淡々としていて、だけどこれはこれで良いって感じなんです。
俳優は靴磨きをしている少年がオーディションで選ばれたとか言っていた用な気がするけれど
この子供の暗さが効いている。
あと、インチキおばさんはそれなりに評価されている女優らしいけど
この人もおばさんおばさんしていて、インチキしたり、万引きしたりそういう仕草も、
心を取り戻して行く仕草も、様になっている。
可愛げがない映画、色気がない映画、TVでは見たいとも思わない映画だけど
映画館で見てしみじみ良い映画です。