他人どころか自分の夫や親の顔まで忘れる特技を活かし、
俳優の名前とか顔とかをきれいに忘れて覚えていないような人間の、
偏見と思い込みに満ちた映画(映画館で見たやつ)の感想コーナーです。
Last Update : 2000/07/17

グラディエイター

ラッセル・クロウは強い! でも、くたびれてるから許す

あや:  ローマの時代物だったねぇ。2時間半の大作。
ダーリン:  『ヒーローは今、立ちあがる』っていうのが日本のコピーだったんだけれど、誘った手前、その通りだったら嫌だなって思ってたんだが、違って良かったねぇ。  
あや:  立ちあがってない(笑)  
ダーリン:  ラッセル・クロウだからね。スターロンだったら立ちあがったんだろうけれど、それだったらすごく嫌味な映画だっただろうね。  
あや:   ラッセル・クロウの映画はL.Aコンフィデンシャルしか見てないんだけれど、なんか元気に戦うシーンより、くたびれたり、退廃的な演技が印象に残ってるんだよね。  
ダーリン:  良い意味で裏切ってなかったね。この映画は史実なんだろうかな?って、ちょっと思いながら見てたんだよね。
これが、無意味に吼えてるヒーローだったら、嘘臭いんだけれど、ラッセル・クロウの疲れぐあいが『こりゃ、ないだろう』と思うことを、ひょっとしたらあっても不思議じゃないっていう風な感覚にあってるんだよね。
 
あや:  ストーリーに絡むんだけれど、ラッセル・クロウ演ずる将軍は、家族が死ぬまでは頑張ってるんだよね。
(といっても、ローマに対する忠誠心で、自分の為にはがんばっていない)
でも、その後の戦いでは頑張ってないんだよね、ひとつも。なのに強い。どうでも良いのに強い。
 
ダーリン:  勝っても嬉しそうじゃない。(戦って人が死んで血が流れるのが)『楽しいか!』って言ったりする。  
あや:  やる気がないのに強い。
そこで、名将軍だった彼の過去が活きるんだよね。
始めは、最初のシーンを見て『どんな映画なのだ?』って思ってたけれど…
 
ダーリン:  俺も皇帝が死ぬまでは、単なる暴力映画かと思っていたが、そこからの展開は面白かったね。
家族が死んでなかったら、もっと違う話しになったかな?とも思ったけれど。
そこで思うのは、予告宣伝が下手だなってこと。ちょっと見せ過ぎ。
 
あや:  そうなのか(予告)。確かに展開は良かったかもね。2時間半っていう映画の長さを、飽きさせなかったっていう点では。  
ダーリン:  欲を言えば、戦いのシーンなどは多少見せる時を移動することによって、25分ぐらい短縮できたような気がするんだ。
途中に大きな見せ場があるので、そこで終わるのかな?って思ったら終わらないので『ありゃ?』って思ったんだよ。
『ありゃ?どうするんだぁ?』って。
 
あや:  私も思ったね。『ありゃ?』って。あれで終わらせても良いかな?って思ったよ。
でも、そのわりには上手くまとめたよね。静かな趣で。
 
ダーリン:  最後のシーンは熱くなったね。感情移入ってことなく見てたんだけれど、生き様っていうのはかっこ良かった。  
あや:  映画自体は騒ぎ立ててないところが良かったね。アメリカ映画なのに。
ところで、ローマなのにどうして英語を喋っているのだ?
 
ダーリン:  そういうことは言わない!  
あや:  配役に問題はないんだけれど、顔を見て性格が説明しなくともわかるっていう所は、アメリカ映画らしかったね。  
ダーリン:  ははは(笑)。ラッセル・クロウはくたびれているけれど強し!  
あや:  でも、一番強いのは、ローマ市民のエキストラ。今だかつて、こんなに強いエキストラはいただろうか????  
ダーリン:  確かに強い。
とにかく、映画自体はキリの良い作り方していて面白いと思う。
ただ、家庭のTVで見ると迫力がなくなる。70ミリ&ドルピーサウンドの大きな映画館向きだね。
 
あや:  大きな映画館で、くたびれてるのに強いヒーローと、エキストラを楽しんで下さい。  

映画の傾向:あまり話題作を見ていない。戦争映画も見ない。
おすぎの話は半分にしか聞いていない。予告のナレーションが森本レオだと、あまり信用しない。
ディズニーとか宮崎アニメは基本的に好きじゃない。ストレートな映画とか、お気楽なのが好き。


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