日常とはドラマである。
長靴下のピッピという話を書いた人の作品が原作のスウェーデン映画です。
この人の作品は長靴下のピッピもそうだけれど
子供は子供らしく、イキイキとしているのが特徴だと思うのですが
この映画を見たときも
3つの話のはじめの話のときは
ポネットの明るい日常版みたいな印象をうけるような
子供の可愛さとリアリティーが売りの映画かなと思いました。
やたらめったら子供を見るたびに可愛いとかいうタイプと違う私は
これだけだったら、ちょいとあてがはずれた印象になったかもしれないです。
ところが、1話目は、プロローグ
2話目から、この家には次々と不幸が襲うのです!
それも、毎回、父親の沈痛な面持ちから始まります。
泣き叫ぶ、ロッタちゃんの兄や姉
打つすべをなくし、途方にくれる父
そんな中で、気丈に振舞うが、やり場のない悲しみを抱える母。
『お父さんが悪いんだぁ!』
父はいつものように行動しただけなのに
どうして、運命はこの家族にこんな仕打ちをするのか?
親子の断絶?
家庭崩壊の危機?
ああ、この家族の運命はいかに?
と大騒ぎしているところに
末っ子特有の性質を活かし
冷静に成り行きを利用して対処するロッタちゃん。
ありがとうロッタちゃん!
いやぁ、
なんの変哲もない日常でも
なんてドラマチックなんだろうって思うよ。
久々におもしろかったので、前の2本より先にUPしてしまいました。
