他人どころか自分の夫や親の顔まで忘れる特技を活かし、
俳優の名前とか顔とかをきれいに忘れて覚えていないような人間の、
偏見と思い込みに満ちた映画(映画館で見たやつ)の感想コーナーです。
Last Update : 2000/08/27

あの子を探して

あたしは、こういう映画が好き!

くたばれ!見掛け倒し!!!!!!

この映画は1999年度のベネチア映画祭金獅子賞作品です。

中国の山にある貧しい田舎の小学校で教えている先生が、1ヶ月休暇を取るために

村長が他の村から13歳の女の子を代理先生として連れてくるところから始まります。

なんで彼女かっていうと、この村がものすごく田舎で、貧乏なので他になる人がなく

何を教えられるのだ?と言われて、『歌なら歌える』という歌すら満足に覚えていない彼女が

『50元あげるから』と村長に言われて引きうけるっていう程度。

でも、チョークを買ったら、壊れた机も直せない貧しい村だから

その話もかなり怪しい状態。

女の子が『50元を払え』というと、『1ヶ月したら払う』と村長と教師でたらいまわし。

でも、女の子が突っ込みを入れると教師が、

『さらに退学者が1人も出なければ、更に10元上乗せする』と言うんですわ。

実状は、貧しい為に退学者が1ヶ月で10人も出るっていうんだけれど

彼女はそれを信じているようです。

そんな状況で始まった、彼女の教師生活は

すんなり行くわけもなく、生徒はおとなしくしていない。

そんな中、足が速い生徒が町の学校に引きぬかれ、一人減り、

おまけに、いちばん喧しい少年が、問題を起こした次の日に

父親が死んで、母親は病気で借金もあるしで、『町で働く』と退学しちゃうんですわ。

『さぁ、大変』と思った彼女は、少年を連れ戻そうとするっていう話です。



この映画が面白いというか、感じが良いのは、人間の本音を出しているって言うところ。

決してきれいごとにせず、かといって、人間が持っているずるさを汚く扱うのではなく

正直な日常として描いているところが魅力。

だからこそ、そんな中でシブトク生きる子供が活きてくるんですなぁ。

子供は、純真で、夢を描きなんて大人の勝手な幻想をこっぱ微塵にしてくれて

素直な子供の本当の魅力が、その貧しい村や学校の問題を通して見えて来る、

良い映画です。

なお、記憶ちがいでなければ、この映画の出演者は、ほとんどがど素人のはず。

イキイキしてまっせ。


映画の傾向:あまり話題作を見ていない。戦争映画も見ない。
おすぎの話は半分にしか聞いていない。予告のナレーションが森本レオだと、あまり信用しない。
ディズニーとか宮崎アニメは基本的に好きじゃない。ストレートな映画とか、お気楽なのが好き。


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