他人どころか自分の夫や親の顔まで忘れる特技を活かし、
俳優の名前とか顔とかをきれいに忘れて覚えていないような人間の、
偏見と思い込みに満ちた映画(映画館で見たやつ)の感想コーナーです。
Last Update : 2001/06/01

スターリングラード

もう見たくない秀作。

この映画は、ダーリンに誘われて行ったので

ダーリンと見に行きましたが

私は見終わった後、とても感想を言い合う状態じゃなかったので

対談はやめました。

キャスティングにしても、画像的にもとてもよくできた映画で

冒頭の電車からいきなり戦争に借り出された兵隊達が

戦場を目にした瞬間っていうのが、恐ろしいほどリアリティーがあって

しかも、その後すぐの襲撃されるシーンは

自分の感覚の奥の方にあるものに振れて

本当に怖かった。

それでも、最後まで目を釘つけにする展開と

配役の良さ、そして

なんといっても、ジュード・ロウの抜群のセンスと

ジョセフファインのシェイクスピア以降引きずりまくっている不幸

これだけ揃えば、良い映画はできると思います。

でも、これだけのキャストとスタッフを揃えて置きながら

本当にこんな映画で良いのかってすごく思いました。

なんの為に作られた映画なんだろう。

戦争の悲惨さを訴える戦争映画って何?

ロシア人の苦悩は良くわかったけど

本当に戦争というものの本質をいうならば

勝った国が正義でも、一方的に被害者でもないはず。

侵略戦争は確かにあり、その根本をいうのではなく

問題は、もし戦争事態の無意味さや悲惨さをいうならば

どちらの攻撃が云々じゃなくって

戦争そのものによることに目をむけるべき。

それに恋愛を絡めてロマンチックなものにしたり、美化する必要はないし

戦争に巻き込まれている、双方、全ての悲哀を描けないとしたら

私達は政治をしているわけじゃないのだから

こんな映画を作ってはいけない。

秀作ならなおさらいけない。

映画の傾向:あまり話題作を見ていない。戦争映画も見ない。
おすぎの話は半分にしか聞いていない。予告のナレーションが森本レオだと、あまり信用しない。
ディズニーとか宮崎アニメは基本的に好きじゃない。ストレートな映画とか、お気楽なのが好き。


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