他人どころか自分の夫や親の顔まで忘れる特技を活かし、
俳優の名前とか顔とかをきれいに忘れて覚えていないような人間の、
偏見と思い込みに満ちた映画(映画館で見たやつ)の感想コーナーです。
Last Update : 2002/01/11

2002 Our Movie Ranking

【2002年映画ランキング】

◆ダーリン ◆あや
順位 作品名 ※1 順位 作品名 ※1 順位 作品名 ※1
1 スコア 1800 1 初恋が来た道 1800 14 隣のヒットマン 1100
2 リトルダンサー 1800 2 天国から来た男たち 1600 15 ラッシュアワー2 1100
3 スターリングラード 1200 3 アタックナンバーハーフ 1700 16 みんなのいえ 1200
4 ソードフィッシュ 1500 4 ウォーターボーイズ 1700 17 ソードフィッシュ 1100
5 ラッシュアワー2 1200 5 僕たちのアナバナナ 1500 18 ペイフォワード 1000
6 ハムナプトラ2 1300 6 スターリングラード 1500 19 ジュラシックパーク3 1100
7 ショコラ 1300 7 あの頃ペニーレインと 1500 20 ショコラ 800
8 ジュラシックパーク3 1200 8 リトルダンサー 1400 21 恋の骨折り損 800
9 隣のヒットマン 1000 9 ダンサーインザダーク 1300 22 ハムナプトラ2 1000
10 恋の骨折り損 1000 10 千と千尋の神隠し 1200 23 キャッツ&ドッグ 950
11 トゥームレイダー 1000 11 スコア 1200 24 アンジェラの灰 700
12 冷静と情熱のあいだ 800 12 ホテルスプレンティッド 1250 25 冷静と情熱のあいだ 700
13 A・I 500 13 陰陽師 1200 ※1見た映画の楽しめた度を値段にすると

◆印象にのこらへんかったねぇ。(2001年の映画)
ダーリン: 今年は良くも悪くもパッとしなかった。見たいと思う映画も少なかったし、これっていう映画もなかった。  
あや: 同感。好感触の作品も、超話題作ではないし。
超話題作については、千と千尋を除いては、CMの段階で見る気がうせたのが多かったな。
ダーリンはA・Iをみてるけど…
 
ダーリン: 印象に残ったっていうなら、去年の作品ではA・Iが1番残ってる。
ただし、ダメ映画のほうで。
でも、ダメ映画っていう点では、印象として トゥルーマンショーには敵わない。
 
あや: 私は見そびれたんだけど、たぶん、この映画を見て感動したっていう人はいっぱいいるんじゃない?  
ダーリン: 設定自体が、不自然っていうか、ノレないんだよな。
俺としては、こんな不気味なものに愛情を注げるのか?って思うんだけど、
映画は、それを前提に話しが進んでるし。
鉄腕アトム+ピノキオっていうか、スピルバーグ奥さま風味っていうか…
期待した割に面白くないんだよ。
感情を持ったロボットって話なんだけど、
あの話はそんなのじゃなくて、ただの「ロボットの自分探し」の 話だよ。
SFファンからすれば、あんなのは話の底が浅くて どうにもならない。
せめて、アルマゲドンぐらいバカ映画だったらすくわれるんだけど、感動作だし。
 
あや: う〜ん、わかるような気がする。
映画の宣伝や作品で、私が冷めるのは『さぁ、感動してください』っていう感じのやつ。
面白くないものを『面白いでしょう?』って言われるより、嫌だな。冷めちゃう。
感動を売りとする作品の難しさは、まず観客に共感を得させるところから始まるのに
設定や話しに無理があると、ノレないよもんなぁ。
私の中のペイフォワードの順位が上がらなかったのも、
良いことの種類とか、ところどころ共感できなかったからっていうのは大きかったな。
順位こそ並んでるけど、ダンサーインザダークとは評価として、めちゃくちゃ差がある。
ダンサーインザダークは、私としては、共感できたもん。
逆に、戦争映画って、共感できないのが多くて、 スターリングラードも許せないんだけど
役者のうまさっていうか、そんなので意外と順位が高くなりました。
 
ダーリン: あんた、見た後、『こんな映画を作っちゃ行けない』って怒ってたよなぁ。
スターリングラードは、逆に『ここまでやるか(残虐)』って思ったよ。 後味が悪かった。
主役が伝説のヒーローだからなぁ。
私はこうして伝説を作りましたって理由じゃなさそうだし、テーマが見えないんだよな。
良い作品なんだろうけど、惜しいっていうか、中途半端っていうか、印象には残らなかったな。
役者のうまさっていうなら、エドワードノートンかな。
あや: それはホント。うますぎる。
スコアに関していえば、もともと興味がない作品で、
面白い?って言われても、ダーリンほどの評価にはならないんだけど
ただ、エドワードノートンは去年役者として1番印象に残ったのは事実。
デニーロがうまいのは言うまでもないけど、ノートンはすごかったと思う。
 
ダーリン: 俺はこの映画は地味だけど、よくできてると思う。
というか、プロセスもしっかりできてるし、
派手な演出でではなく、ほんとデニーロとノートンの戦いで見せてたよな。
あや: あと、役者としてすごかったのは、隣のヒットマンのロザンナ・アークェット(主人公の妻)だね。
私、あの演技で、隣のヒットマンの順位がぼぼぼんって上がったような気がする。
スターリングラードのジュード・ローとジョセフ・ファインの組み合わせもすごいなぁと思ったけど、
ノートンとのほうが、印象的に強いんだよね。
 
ダーリン: ロザンナ・アークェットは確かにすごかったな。
舞台がカナダで、フランスなまりの英語を使ってるんだけど、彼女 は、アメリカ人だからね。
確かに芝居が上手い。 しかも、彼女の代表作が可憐な少女役だったから
このギャップはすご過ぎるね。 ウィリスは脇だし、主役があんなに存在感ない映画も珍しい。
ソードフィッシュは、スコアと比べちゃうというか、最初のシーンは印象的なんだけどな。
 
あや: ところで、ヒット作の続編もいくつか見たけど、どんな感じ?  
ダーリン: 思ったより良かったのがラッシュアワー2。まぁ、前がひどかったからね。  
あや: 面白さを訳し切れないから、1の 日本での反応が弱いっていう話も聞いたんだけど、
でも、結末がちゃんとしてないし、ドタバタ感がぬぐえなかったからね。
2では、そういう所がちゃんと改善されていたよね。
 
ダーリン: 逆にがっかりしたのは、ハムナプトラ2。盛りこみ過ぎて、消化不良って感じ。
それから前世云々っていうのもねぇ。
エドワードノートンが、主演賞なら、あの悪役のハゲがラズベリーだな。
 
あや: 1の時のキャラで、主役も十分魅力的だったのに、あの設定は冷めるよね。  
◆結構、いろんな映画が出てきました(邦画はどんなもん?)
ダーリン: 見た邦画は冷静と情熱のあいだだけだったな。あれは、なんなんだろうね。  
あや: 私としては、それよりひどいA・Iって?っていう気もするけど、あれはフジテレビらしいダメ作品だったな。
まず、フィレンチェ・ミラノ・東京の意味がない。
それよりダメなのは、学生時代の服装。バブルの頃で、みんな小奇麗な服を着てただろうに
トレーナーにジーンズって、10年ぐらいずれてるよなぁ。
 
ダーリン: しかも、あの、ちんたらちんたらとした手紙、長いだけだしね。
主役が竹野内っていうのも、だめそうだよな。全然、苦労とか不幸が見えないね。
 
あや: 同じサンケイだったと思うんだけど、良かったのがウォーターボーイズ。
嫌味のない爽やかな作品で、楽しいし、好感が持てる作品だったよ。
思ったより良かったのが千と千尋。私は『紅の豚』以外は宮崎作品って好きじゃないんだけど、
宮崎作品にしては良いできだったと思うよ。
あんだけ引退するっていう人だから、 これを最後に引退すりゃ良いじゃんって思うよ。
陰陽師は野村萬斎の風格は流石だね。風格がある。でも、キョンキョンとか、元スピードの今井はなぁ…
作品としては悪くないと思うんだけど。
みんなのいえは、面白いんだけど、演出がちょっとくどいかな。 そんな中、田中は嫌味がなかく良かった。
逆に、清水のみっちゃんと山寺の演技はしつこくって良かったんだけど。
 
ダーリン: 天国から来た男たちっていうのは?  
あや: 邦画の中で1番印象に残りました。
見に行ったきっかけは、リングメンバーのHPで評判になっていて、 エドケンとエノケンを勘違いして、
もう故人となった名優が、 現代の技術を駆使してスクリーンに甦ったと勘違いして見に行った。
ちなみに主演は吉川で、フィリピン駐在のエリートサラリーマンだった吉川が、やってもいない麻薬で逮捕されてっていう話し。
現実にはない話しなんだろうけど、面白いし、噂のエドケンはすごかった。
 
◆話題作より強いかも
ダーリン: そういう勘違いは、あんたらしいね。
あんたのランキングで、上位を占めてるのは、ミニシアター系っぽい作品が多いね。
リトルダンサーは、後にいろんなところで公開されたけど。
あれは、あんたに誘われて行ったけど、思ってたより面白かった。
少年のひたむきな所が良かったね。 あの炭坑の町の閉塞的な雰囲気からでは、ああいう人と違った事をやるのは大変なんだね。
逆に、ショコラと恋の骨折り損は期待ハズレだったな。
ショコラは、童話みたいだった。
骨折り損は、映画のできがねぇ。悪気がない分、トゥームレイダーより上にしたけど。
 
あや: リトルダンサーは、CMを見た途端ひかれたんだけど、 私はもう少し思いきって、遊びがあっても良かったかもと思う。
でも、配役が良かったね。ちゃんと、その人らしい感じがした。
恋の骨折り損は、よく、テレビの昼の映画番組で、同じような作品が上映されてたけど、
ミュージカルなのに、歌と踊りがやっぱりダメ過ぎるのがね。
ショコラは童話っていうより、なんか中途半端に童話っぽいっていうか、 現実的っていうか…
もう少し、エッセンスが効いた映画かと思った。
CMのほうが魅力的だったかも。
 
ダーリン: 骨折り損はシェイクスピアを60年代のハリウッド風に表現していた馬鹿映画だけれど、う〜ん。
ただ、その辺の役者がらみの所は置いといて、細部の演出としては(ニュースが入るところ)面白い所があったと思う。
 
あや: あの手の映画で1番良かったのは、初恋が来た道。 たぶん東京では2000年の終わりがけに上映されてた作品。
アタックナンバーハーフとか、僕たちのアナバナナ、アンジェラの灰なんかも、東京では前年の上映かも。
初恋の来た道は、あれは泣きます。
確かウッチャンが、今までのNo1にあげてるけど、その気持はわかるような映画だった。
アタックナンバーハーフは笑わせてくれるし、僕たちのアナバナナと、あの頃ペニーレインは、素直に楽しめる作品だったよ。アナバナナは、設定自体がちょっと面白くって、ペニーレインは、少しノスタルジックな甘酸っぱさが良かった。
あの頃ペニーレインとっていうタイトルは、まさしくって感じの映画。
ホテルスプレンティッドは話しは意外性にかけるけど、見ていてデリカテッセンを思いだすような映像。
怖くはないけど、お下劣なのに、重い映像と組み合わさって不思議な面白さ。
画面の暗さはアンジェラの灰もなんだろうけど、できの良い、サイダーハウスルールに思えて、
私には良くわからなかったんで順位が低いです。
 
ダーリン: 映画でわかりにくいっていうのは、評価する時に大きく左右するよね。
あと、やっぱり楽しめるっていうのは大きいよな。
作品の好みがあるから、楽しめる作品はばらけるだろうけど、
その前の作り方の丁寧さとか、意外性とか、そういうのは共通してるよな。
あや: 設定が自然である事は重要。感動作はとくにそう。困難に立ち向かう前に、その困難に陥る事自体、ダメだろうとか。漁師がいくら大漁だからって、嵐の海に出たら、考えはどうであれ、漁師として失格だろとかさ。
その点、恋愛小説家と一緒で、見る人によって、共感出きるできないはあるとは思うけど、
ダンサーインザダークは理不尽な事がいっぱいで、これでもかっていうぐらいつらい映画だけど、
一途な主人公を、ビョークは演じきってると思うよ。ただ、疲れるから見るのは1度で良いけど。
だからランキング的には微妙な所
 
ダーリン: なんにしても、パッとした映画がなかったね。良くも悪くも。
その前に、見たいっていう気を起こさせるのも弱いような感じ。
どうせなら、ダメ映画でも『トゥルーマンショー』ぐらい、何年も、
あの映画はダメだなって言えるような作品がいいよなぁ。
今年は見たこと自体、結構忘れてるっていう映画が多かったからな。
 
あや: あ、今頃思い出したんだけど、キャッツ&ドッグもみた。本当にきれいに忘れていた。
これも、期待していたほど面白くなかった。
もっと、猫と犬が自分たちのプライドで平等に戦いぬくかと思ったのに、
どっちかが良いもので、どっちかが悪者みたいな作りだから、できレースみたいな感じだもん。
ダーリン: 俺は見てないけど、確かに お約束ってあるかもな。
お約束って、意外性がないから、痛快じゃない。
トムとジェリーですら、あれだけの事してるんだから、
子供向けなのかもしれないけど、今時、子供ですら、喜ばないかもよ。
 
あや: それはいえるなぁ。
今年は。ペイフォワード以下が結構ダメ映画。
でも、これっていうほどでもないんだよね。話題にするほどじゃないって感じ。
でもって、これっていうのは、初恋の来た道ぐらいかなぁ。
それ以下は、良いんだけど、そこまで行かないから。
今でさえ、結構忘れてるのに、何年かたって、どんだけ覚えてるかなあ。
 
ダーリン: そう考えると、トゥルーマンショーは偉大だな。

映画の傾向:あまり話題作を見ていない。戦争映画も見ない。
おすぎの話は半分にしか聞いていない。予告のナレーションが森本レオだと、あまり信用しない。
ディズニーとか宮崎アニメは基本的に好きじゃない。ストレートな映画とか、お気楽なのが好き。


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