【2002年映画ランキング】
◆ダーリン | ◆あや | |||||||
順位 | 作品名 | ※1 | 順位 | 作品名 | ※1 | 順位 | 作品名 | ※1 |
1 | スコア | 1800 | 1 | 初恋が来た道 | 1800 | 14 | 隣のヒットマン | 1100 |
2 | リトルダンサー | 1800 | 2 | 天国から来た男たち | 1600 | 15 | ラッシュアワー2 | 1100 |
3 | スターリングラード | 1200 | 3 | アタックナンバーハーフ | 1700 | 16 | みんなのいえ | 1200 |
4 | ソードフィッシュ | 1500 | 4 | ウォーターボーイズ | 1700 | 17 | ソードフィッシュ | 1100 |
5 | ラッシュアワー2 | 1200 | 5 | 僕たちのアナバナナ | 1500 | 18 | ペイフォワード | 1000 |
6 | ハムナプトラ2 | 1300 | 6 | スターリングラード | 1500 | 19 | ジュラシックパーク3 | 1100 |
7 | ショコラ | 1300 | 7 | あの頃ペニーレインと | 1500 | 20 | ショコラ | 800 |
8 | ジュラシックパーク3 | 1200 | 8 | リトルダンサー | 1400 | 21 | 恋の骨折り損 | 800 |
9 | 隣のヒットマン | 1000 | 9 | ダンサーインザダーク | 1300 | 22 | ハムナプトラ2 | 1000 |
10 | 恋の骨折り損 | 1000 | 10 | 千と千尋の神隠し | 1200 | 23 | キャッツ&ドッグ | 950 |
11 | トゥームレイダー | 1000 | 11 | スコア | 1200 | 24 | アンジェラの灰 | 700 |
12 | 冷静と情熱のあいだ | 800 | 12 | ホテルスプレンティッド | 1250 | 25 | 冷静と情熱のあいだ | 700 |
13 | A・I | 500 | 13 | 陰陽師 | 1200 | ※1見た映画の楽しめた度を値段にすると |
◆印象にのこらへんかったねぇ。(2001年の映画) | |
ダーリン: | 今年は良くも悪くもパッとしなかった。見たいと思う映画も少なかったし、これっていう映画もなかった。 |
あや: | 同感。好感触の作品も、超話題作ではないし。 超話題作については、千と千尋を除いては、CMの段階で見る気がうせたのが多かったな。 ダーリンはA・Iをみてるけど… |
ダーリン: | 印象に残ったっていうなら、去年の作品ではA・Iが1番残ってる。 ただし、ダメ映画のほうで。 でも、ダメ映画っていう点では、印象として トゥルーマンショーには敵わない。 |
あや: | 私は見そびれたんだけど、たぶん、この映画を見て感動したっていう人はいっぱいいるんじゃない? |
ダーリン: | 設定自体が、不自然っていうか、ノレないんだよな。 俺としては、こんな不気味なものに愛情を注げるのか?って思うんだけど、 映画は、それを前提に話しが進んでるし。 鉄腕アトム+ピノキオっていうか、スピルバーグ奥さま風味っていうか… 期待した割に面白くないんだよ。 感情を持ったロボットって話なんだけど、 あの話はそんなのじゃなくて、ただの「ロボットの自分探し」の 話だよ。 SFファンからすれば、あんなのは話の底が浅くて どうにもならない。 せめて、アルマゲドンぐらいバカ映画だったらすくわれるんだけど、感動作だし。 |
あや: | う〜ん、わかるような気がする。 映画の宣伝や作品で、私が冷めるのは『さぁ、感動してください』っていう感じのやつ。 面白くないものを『面白いでしょう?』って言われるより、嫌だな。冷めちゃう。 感動を売りとする作品の難しさは、まず観客に共感を得させるところから始まるのに 設定や話しに無理があると、ノレないよもんなぁ。 私の中のペイフォワードの順位が上がらなかったのも、 良いことの種類とか、ところどころ共感できなかったからっていうのは大きかったな。 順位こそ並んでるけど、ダンサーインザダークとは評価として、めちゃくちゃ差がある。 ダンサーインザダークは、私としては、共感できたもん。 逆に、戦争映画って、共感できないのが多くて、 スターリングラードも許せないんだけど 役者のうまさっていうか、そんなので意外と順位が高くなりました。 |
ダーリン: | あんた、見た後、『こんな映画を作っちゃ行けない』って怒ってたよなぁ。 スターリングラードは、逆に『ここまでやるか(残虐)』って思ったよ。 後味が悪かった。 主役が伝説のヒーローだからなぁ。 私はこうして伝説を作りましたって理由じゃなさそうだし、テーマが見えないんだよな。 良い作品なんだろうけど、惜しいっていうか、中途半端っていうか、印象には残らなかったな。 役者のうまさっていうなら、エドワードノートンかな。 |
あや: | それはホント。うますぎる。 スコアに関していえば、もともと興味がない作品で、 面白い?って言われても、ダーリンほどの評価にはならないんだけど ただ、エドワードノートンは去年役者として1番印象に残ったのは事実。 デニーロがうまいのは言うまでもないけど、ノートンはすごかったと思う。 |
ダーリン: | 俺はこの映画は地味だけど、よくできてると思う。 というか、プロセスもしっかりできてるし、 派手な演出でではなく、ほんとデニーロとノートンの戦いで見せてたよな。 |
あや: | あと、役者としてすごかったのは、隣のヒットマンのロザンナ・アークェット(主人公の妻)だね。 私、あの演技で、隣のヒットマンの順位がぼぼぼんって上がったような気がする。 スターリングラードのジュード・ローとジョセフ・ファインの組み合わせもすごいなぁと思ったけど、 ノートンとのほうが、印象的に強いんだよね。 |
ダーリン: | ロザンナ・アークェットは確かにすごかったな。 舞台がカナダで、フランスなまりの英語を使ってるんだけど、彼女 は、アメリカ人だからね。 確かに芝居が上手い。 しかも、彼女の代表作が可憐な少女役だったから このギャップはすご過ぎるね。 ウィリスは脇だし、主役があんなに存在感ない映画も珍しい。 ソードフィッシュは、スコアと比べちゃうというか、最初のシーンは印象的なんだけどな。 |
あや: | ところで、ヒット作の続編もいくつか見たけど、どんな感じ? |
ダーリン: | 思ったより良かったのがラッシュアワー2。まぁ、前がひどかったからね。 |
あや: | 面白さを訳し切れないから、1の 日本での反応が弱いっていう話も聞いたんだけど、 でも、結末がちゃんとしてないし、ドタバタ感がぬぐえなかったからね。 2では、そういう所がちゃんと改善されていたよね。 |
ダーリン: | 逆にがっかりしたのは、ハムナプトラ2。盛りこみ過ぎて、消化不良って感じ。 それから前世云々っていうのもねぇ。 エドワードノートンが、主演賞なら、あの悪役のハゲがラズベリーだな。 |
あや: | 1の時のキャラで、主役も十分魅力的だったのに、あの設定は冷めるよね。 |
◆結構、いろんな映画が出てきました(邦画はどんなもん?) | |
ダーリン: | 見た邦画は冷静と情熱のあいだだけだったな。あれは、なんなんだろうね。 |
あや: | 私としては、それよりひどいA・Iって?っていう気もするけど、あれはフジテレビらしいダメ作品だったな。 まず、フィレンチェ・ミラノ・東京の意味がない。 それよりダメなのは、学生時代の服装。バブルの頃で、みんな小奇麗な服を着てただろうに トレーナーにジーンズって、10年ぐらいずれてるよなぁ。 |
ダーリン: | しかも、あの、ちんたらちんたらとした手紙、長いだけだしね。 主役が竹野内っていうのも、だめそうだよな。全然、苦労とか不幸が見えないね。 |
あや: | 同じサンケイだったと思うんだけど、良かったのがウォーターボーイズ。 嫌味のない爽やかな作品で、楽しいし、好感が持てる作品だったよ。 思ったより良かったのが千と千尋。私は『紅の豚』以外は宮崎作品って好きじゃないんだけど、 宮崎作品にしては良いできだったと思うよ。 あんだけ引退するっていう人だから、 これを最後に引退すりゃ良いじゃんって思うよ。 陰陽師は野村萬斎の風格は流石だね。風格がある。でも、キョンキョンとか、元スピードの今井はなぁ… 作品としては悪くないと思うんだけど。 みんなのいえは、面白いんだけど、演出がちょっとくどいかな。 そんな中、田中は嫌味がなかく良かった。 逆に、清水のみっちゃんと山寺の演技はしつこくって良かったんだけど。 |
ダーリン: | 天国から来た男たちっていうのは? |
あや: | 邦画の中で1番印象に残りました。 見に行ったきっかけは、リングメンバーのHPで評判になっていて、 エドケンとエノケンを勘違いして、 もう故人となった名優が、 現代の技術を駆使してスクリーンに甦ったと勘違いして見に行った。 ちなみに主演は吉川で、フィリピン駐在のエリートサラリーマンだった吉川が、やってもいない麻薬で逮捕されてっていう話し。 現実にはない話しなんだろうけど、面白いし、噂のエドケンはすごかった。 |
◆話題作より強いかも | |
ダーリン: | そういう勘違いは、あんたらしいね。 あんたのランキングで、上位を占めてるのは、ミニシアター系っぽい作品が多いね。 リトルダンサーは、後にいろんなところで公開されたけど。 あれは、あんたに誘われて行ったけど、思ってたより面白かった。 少年のひたむきな所が良かったね。 あの炭坑の町の閉塞的な雰囲気からでは、ああいう人と違った事をやるのは大変なんだね。 逆に、ショコラと恋の骨折り損は期待ハズレだったな。 ショコラは、童話みたいだった。 骨折り損は、映画のできがねぇ。悪気がない分、トゥームレイダーより上にしたけど。 |
あや: | リトルダンサーは、CMを見た途端ひかれたんだけど、 私はもう少し思いきって、遊びがあっても良かったかもと思う。 でも、配役が良かったね。ちゃんと、その人らしい感じがした。 恋の骨折り損は、よく、テレビの昼の映画番組で、同じような作品が上映されてたけど、 ミュージカルなのに、歌と踊りがやっぱりダメ過ぎるのがね。 ショコラは童話っていうより、なんか中途半端に童話っぽいっていうか、 現実的っていうか… もう少し、エッセンスが効いた映画かと思った。 CMのほうが魅力的だったかも。 |
ダーリン: | 骨折り損はシェイクスピアを60年代のハリウッド風に表現していた馬鹿映画だけれど、う〜ん。 ただ、その辺の役者がらみの所は置いといて、細部の演出としては(ニュースが入るところ)面白い所があったと思う。 |
あや: | あの手の映画で1番良かったのは、初恋が来た道。 たぶん東京では2000年の終わりがけに上映されてた作品。 アタックナンバーハーフとか、僕たちのアナバナナ、アンジェラの灰なんかも、東京では前年の上映かも。 初恋の来た道は、あれは泣きます。 確かウッチャンが、今までのNo1にあげてるけど、その気持はわかるような映画だった。 アタックナンバーハーフは笑わせてくれるし、僕たちのアナバナナと、あの頃ペニーレインは、素直に楽しめる作品だったよ。アナバナナは、設定自体がちょっと面白くって、ペニーレインは、少しノスタルジックな甘酸っぱさが良かった。 あの頃ペニーレインとっていうタイトルは、まさしくって感じの映画。 ホテルスプレンティッドは話しは意外性にかけるけど、見ていてデリカテッセンを思いだすような映像。 怖くはないけど、お下劣なのに、重い映像と組み合わさって不思議な面白さ。 画面の暗さはアンジェラの灰もなんだろうけど、できの良い、サイダーハウスルールに思えて、 私には良くわからなかったんで順位が低いです。 |
ダーリン: | 映画でわかりにくいっていうのは、評価する時に大きく左右するよね。 あと、やっぱり楽しめるっていうのは大きいよな。 作品の好みがあるから、楽しめる作品はばらけるだろうけど、 その前の作り方の丁寧さとか、意外性とか、そういうのは共通してるよな。 |
あや: | 設定が自然である事は重要。感動作はとくにそう。困難に立ち向かう前に、その困難に陥る事自体、ダメだろうとか。漁師がいくら大漁だからって、嵐の海に出たら、考えはどうであれ、漁師として失格だろとかさ。 その点、恋愛小説家と一緒で、見る人によって、共感出きるできないはあるとは思うけど、 ダンサーインザダークは理不尽な事がいっぱいで、これでもかっていうぐらいつらい映画だけど、 一途な主人公を、ビョークは演じきってると思うよ。ただ、疲れるから見るのは1度で良いけど。 だからランキング的には微妙な所 |
ダーリン: | なんにしても、パッとした映画がなかったね。良くも悪くも。 その前に、見たいっていう気を起こさせるのも弱いような感じ。 どうせなら、ダメ映画でも『トゥルーマンショー』ぐらい、何年も、 あの映画はダメだなって言えるような作品がいいよなぁ。 今年は見たこと自体、結構忘れてるっていう映画が多かったからな。 |
あや: | あ、今頃思い出したんだけど、キャッツ&ドッグもみた。本当にきれいに忘れていた。 これも、期待していたほど面白くなかった。 もっと、猫と犬が自分たちのプライドで平等に戦いぬくかと思ったのに、 どっちかが良いもので、どっちかが悪者みたいな作りだから、できレースみたいな感じだもん。 |
ダーリン: | 俺は見てないけど、確かに お約束ってあるかもな。 お約束って、意外性がないから、痛快じゃない。 トムとジェリーですら、あれだけの事してるんだから、 子供向けなのかもしれないけど、今時、子供ですら、喜ばないかもよ。 |
あや: | それはいえるなぁ。 今年は。ペイフォワード以下が結構ダメ映画。 でも、これっていうほどでもないんだよね。話題にするほどじゃないって感じ。 でもって、これっていうのは、初恋の来た道ぐらいかなぁ。 それ以下は、良いんだけど、そこまで行かないから。 今でさえ、結構忘れてるのに、何年かたって、どんだけ覚えてるかなあ。 |
ダーリン: | そう考えると、トゥルーマンショーは偉大だな。 |