【評価金額】befor:1400円 after:1500円
ロードオブザリングシリーズの最終章。
友達って偉大だと思いつつ、なのに、これでいいのかって云う人が持ち上げられるメルヘンの理不尽さと、そのメルヘンの理不尽さが現実の厳しさだと教えてくれるような作品。
いや〜、長かったね。
だが、シリーズとしては尻つぼみになることもなく、求心力のある作品でした。
ただ、この映画って…
「いまいちなリーダーと、勇気あるホビットたち物語」とか
「がんばれサム(指輪を運ぶホビットとともに行動するホビット)、がんばれホビット」っていう映画じゃないのか?
それとも「つけるだけで体が重くなる磁器指輪キャンペーン」とか。
でも、そう思うのにも、ひとつ疑問が。指輪物語を完結させたのって、サムなんだよなぁ。
ってことは、彼が好きなように書き直しても不思議じゃない。
「確かに指輪を運んだのはフロドだ。だが、俺の助けがあってこそだ。
しかしそれをあからさまに書いたら、俺バンザイ物語になって、なんだよあのデブってことになる。
だからうまく書き直して「本当にがんばったのはサムじゃない?」と読む人の心をつかむようにしなければ」
ってことだってできるのだ。
いや〜何が本当なのかわからない物語。
しかし、フロドは違う世界に行こうが、きっとあの魔法使いの爺さんに
「サムはお前を守るという目標を持ち、国に帰ったら何をしたいかを考えて行動して結果を出しているのに、
おめ〜は、そうやって成行き任せで、何一つやり遂げてない」って説教されるんだろうな。
これで良いのかフロド物語。
でも、こう書くと楽しんでいないように思うかもしれませんが、実際には映画としてはとても楽しみました。
その日の夢でホビットたちと一緒に旅をして、勝どきを上げて布団を蹴飛ばすぐらいに。