果たして、いつの日か気に入るようなお家を見つけられるのだろうか?
お家が欲しいよぉぉ!!と思いつつ送る借家ライフ
Last Update : 1999/10/17

KabiKabi War 2

『来年の9月から広島に行くことになった』とだんなちゃんが言った。

だんなちゃんは自衛官で半年間研修に行かなければならないというのだ。

しかし、それが終われば、また再びこの土地に戻ってくると言う。

゛荷物はどうするのだ?"という話になった。

だんなちゃんはカビの苦労を理解はしていなかったが、

そんなだんなちゃんを説得して、家を探してみることにした。

12月なら、まだ引越しまでに8ヵ月もある。なんとかなると思った。

インターネットで不動産屋さんをあたる。

なんとなく、気になる間取りをみつけたので連絡をする。

その営業マンがさっそく来て、次のお休みの日から物件を見に行くと言う話になった



『今決めないと知りませんよ。どうして、考えるっていうのですか?

なくなっても良いのですか?他に取られても良いんですか?』

その日、何件かの物件を見た。

だんなちゃんはブスっとして何も言わない。

正直言って、崖の下にある家とか、墓場が見える家とか、明らかに売れそうもない家ばかりだった。

もしかしたらこの辺りの人は崖なんて気にしないのかも知れないけど

あやは何千万も払う気がする家なんてなかった。

強いていうなら最初の家がまだ良かったか?っていう気もするけど、買う気はないような家だった。

不動産屋さんはそれに決めさせたさそうな感じで迫ってきた。とにかくしつこい。

だんなちゃんはなにも言わない。助け舟も出ない。

『もともと積極的に家が欲しいなんて俺は思っていないのだ!』っていう考えだったかららしい。

結局、その場はなんとか逃げて、改めて断った。

そのあとも何件か物件を持ってきたがへなちょこな家ばかりだった。

例えば、家を決める条件の大きなポイントが日照条件だったのだが、

一番日が当たる時間帯を選んで見せられたって、本当の良し悪しはわからない。

南向きとは言うものの、方位磁石がほぼ西を指すので、そう営業マンに告げたら、

雨の日に、『あなたが言う様に、条件が悪いときを見てもらおうと思いまして』と

南側に崖がそびえ立つ家を紹介されたのだが、全体的にそんな物件ばっかり。

2階に入り口があり、1階は底深い崖の途中、しかも崖っぷちだったり。

当然、断り続けることになるのだが、最後には営業マンのほうがキレた。

そんなわけで、他の不動産屋さんにも連絡をしてみようと思ったところに、

別の不動産屋さんが連絡をして来た。

が、そこは連絡すらまともにできないでたらめな不動産屋さんだった。

だんなちゃんはますます不機嫌。結局しばらく家を探すのは中断することにした。

My Home History  
結婚するまで引越した事がなかったのに、結婚を期に名古屋から横須賀に移り住む。
気に入った地域にあったが、崖の下にあり、カビに悩まされる 8ヵ月程度の研修転勤が決まり、
これをきっかけに、家を買うことを思いつき急遽家を探す事になる。
結局、ぶっさいくな物件ばかりで、お値打ちなアパートに荷物を移動させる。
新居では1日しか眠ることなく、だんなちゃんは転勤先の江田島へ、私は名古屋に移動する。
2ヵ月滞在の後、名古屋から江田島に移動する。 半年の滞在の後、江田島をごまかす様に後にする。
横須賀の借りていた部屋で生活をはじめるが、駅から1分という立地、日当たりのよさで、だらだらと引越しもせず今に至る。


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