果たして、いつの日か気に入るようなお家を見つけられるのだろうか?
お家が欲しいよぉぉ!!と思いつつ送る借家ライフ
Last Update : 1999/10/17

KabiKabi War 3

『いい加減に家を考えないといけないんと違う?』

その時にはすでに6月に入ろうとしていた。

どう考えてもこの家を半年も留守にしていたらカビだらけになる。

『週に1回ぐらいか2週間に1回ぐらいは換気ができると思うから出て行かないで』と大家さんが行って来た。

でも住んでいてもカビる家の換気が、そんなんで大丈夫だろうかと不安だった。

だんなちゃんのお尻を叩いて不動産屋さんの前を通る。

『3LDkマンション・商店街・駅近し・日当たり良・1980万』のチラシが目に付く。

建物は古いけど、立地がめちゃくちゃ良い場所にある。

マンションは頭になかったが、だんなちゃんも、わりと好感触である。

不動産屋さんに他の物件と会わせて見せてもらうことにする。

他の2件はあまり良くなかったが、チラシの1軒はなかなか良かった。

一瞬、買っても良いんじゃないかと思った。

『でも、ベランダが狭過ぎるね。鉢もおけないね』ってことで断ることにする。

でも、それで気を良くしてもう1軒の不動産屋さんをまわる。

そこでは小さいけど新築の建売予定地を見たが、

日当たりと駐車スペース等を考えたら買おうというところまでは至らなかった。

でも、やはり買うならマンションよりも1戸だての方がいいかなぁっていう気になる。



『マンションが来年できるんだよ。インターネットができるの』

歩いて10分ぐらいのところにマンションができるというチラシをみつける。

『うちの電話代を考えると案外良いかもよ』

この間の不動産屋さんで当たりもあるっていうのがわかって、

だんなちゃんは前よりもノリがいい。しかも、商品券をくれるらしい。

そんなわけで2人で見に行くことにした。

良い感じのマンションだった。日当たりも良い。値段も適当である。

気を良くしたので、ついでにいつも行く方面とは反対方面の不動産屋さんに行ってみることにした。

外には賃貸のチラシや売買のチラシが貼ってある。賃貸で魅力的な間取りを発見。

賃貸も、売買も良いものがあるかもしれない。中に入ってみた。

『ちょうど良い物件があるんですよ。今から見に行きましょう』

チラシをもらって車に乗って連れて行ってもらった所は三角形の変な家だった。狭い。

おまけに6畳の予定の部屋は階段の天井が邪魔をして実質4畳あるかないかの部屋だった。間取りが違う。

『この家は風通しが良いですねぇ』と愛想を振ってみた。

『見に来た人みんな言うんです』いっぱいの人が見に来たんだな。この家。

他の家も駄目な割りにめちゃくちゃ高い。場所なのかなぁ?

『あのマンション、良かったね』だんなちゃんと2人、そんな気になっていた。

My Home History  
結婚するまで引越した事がなかったのに、結婚を期に名古屋から横須賀に移り住む。
気に入った地域にあったが、崖の下にあり、カビに悩まされる 8ヵ月程度の研修転勤が決まり、
これをきっかけに、家を買うことを思いつき急遽家を探す事になる。
結局、ぶっさいくな物件ばかりで、お値打ちなアパートに荷物を移動させる。
新居では1日しか眠ることなく、だんなちゃんは転勤先の江田島へ、私は名古屋に移動する。
2ヵ月滞在の後、名古屋から江田島に移動する。 半年の滞在の後、江田島をごまかす様に後にする。
横須賀の借りていた部屋で生活をはじめるが、駅から1分という立地、日当たりのよさで、だらだらと引越しもせず今に至る。


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