おいしいものを求めて、西へ東へご近所へ!
たいしたことない、その辺放浪記
ご注意:これは旅行記なんて立派なものではありません。
Last Update Last Update : 2003/08/10

田沢高原温泉 田沢プラトーホテル

結構楽しみにしていたんです。このホテル。
どのくらい楽しみにしていたかというと、送ってもらったパンフレットを、眺めてはニヤリ、だんなちゃんやよしこちゃら(母)にも見せびらかしてはニヤリってな具合。
今回の宿探しは、ホテルがうら寂しかったり、心細い惨めな幹事さえならなければ部屋にはこだわらず、できればその土地のものをおいしく食べたっていう気にさせてくれる、温泉のある宿という事で探していました。後は値段が手頃って言う所かな。
最初は、国民宿舎ともう一つ田沢高原ホテルと最終候補で迷っていたのですが、田沢湖温泉郷のサイトでこの名前を検索したら、惚れこんじゃって、他では満室扱いだったけどホテルのサイトに行ったら空きがあったので直接予約でございます。

で、今回お世話になったのは、1泊2食でバストイレなしの10500円の部屋。ここにはなかなかヨサゲなコテージ(ペット可)とかバストイレつきの部屋(両方とも15000円)や、2室ですがトイレつきの部屋(13000円)などがあるのですが、予約時にはすでに満室。で、半分ぐらいあるこのトイレなしのタイプってことに。
部屋は昔泊まった国民宿舎っぽいのをどこかで読んで想像してたので、その記憶からはたがわずって感じ。
でも、サービスも過剰じゃないから楽だし、冷蔵庫も自分で好きなものを入れられるタイプ。
涼しいのでエアコンはなく(ヒーターはあります。念のため)、窓を開けて涼を取るという情報もあったので(コテージタイプで道に面していた人はこれが不安とも言っていたが)念のために蚊取り線香を持ってゆきましたが、途中、窓をうっかり開けっ放しにしてイナゴっぽいものに入られるものの、寒かったので窓を閉めても十分でした。


さて、部屋に用意されたお茶菓子を頂いて一服後は、すいている間に最初のお楽しみ、貸切風呂へ。
前は大きな樽風呂が宿泊者限定の貸切風呂とされていましたが、今年の春からは内風呂つきの露天風呂もあり、どうせなのでそっちに行きました。ロッジ風のつくりで、露天風呂といえども、屋根つきで外が見えるわけではないのですが、お湯もいいし、なんか心地いい感じ。
だんなちゃんは、露天風呂に入ろうとして、すぐに戻ってくるのでおかしいなと思ったら、湯の花と汚れを一瞬間違えた模様。確か湯質は乳頭温泉と同じとどこかのサイトで読んだような…(未確認)浴室自体は広いのですが、湯舟の大きさ的にはどちらも、2人ではいるのが適当な感じで、だんなちゃんが洗い場にいるときは、内風呂でぷかぷかひとりで浮いて遊んでました。
露天風呂は風が気持ちいいよ〜〜〜〜

中から外を映すとこんな感じ。
隠れて見えないけど左側に写真にある露天風呂がある。
内風呂もほぼ同じ大きさ。
この貸切風呂がホテルには2つあり、宿泊客だけ利用可。

で、ここには、お風呂はもう一つホテルの方にあるのですが、その前にブナ林の遊歩道を散歩。短いコースで、ホテルの横から田沢湖のバス停の駐車場に続きます。この駐車場、田沢湖が見えるんだけど、きれいだった。
その後、バス停の土産やでなまはげキティーちゃんを買ったり(でも、他のものが高いのでこれだけ)、開いていた酒屋でおつまみとビールを買ったり、(不思議なのですが、この辺りの外の自販機は缶物が100円で、ペットボトルものは価格競争をしていました)ホテルをずずっと通り越して、大きなホテルのおみやげ屋さんをのぞいたりしました。
ちなみに、このバス停すぐ辺りの所から山側はスキー場になっているのですが、シーズンオフにあたるのか、ホテルの中の売店を入れないと、もともと少ないお店ですが、このとき空いていたのは、バス停の土産屋と酒屋だけ。酒屋は普通の値段で物を売っていました。



で、再び食事前にホテル内の温泉。ここは評判で聞いていたのですが、いい感じに寂れた感じの男女別のブナ林が見えるお風呂。横には水温の低い寝湯に打たせ風呂があります。調度夕暮れ時で、木しか見えないのに心地いい。しみじみ〜〜〜〜〜お湯もやっぱりいい感じだし。熱いのと寝湯を交互に入って楽しみました。
ちなみにこちらのお風呂は、500円だったかで、日帰り入浴もできます。大きな浴槽の方には湯の花も。天井には梁も見えて、本当、味わい深い。夜だとひょっとしたら星が見えたのかな?

さて、このお風呂も楽しみだったのですが、何よりずっと惹かれていたのは、お風呂上りのお休み処。
今まで富士山の天然水とかのサービスはあったのですが、人工的に作られたスペースの横には大きなやかんとトマトが冷やしてあり、『麦茶ご自由にどうぞ』『夏野菜ご自由にどうぞ』と貼ってある。
もう、このことを知ってから、これが楽しみで楽しみで。
喜んで麦茶とトマトをいただきました。食事前なのに。
よく冷えた麦茶と、トマト♪ いや〜〜〜。いいね〜〜〜。

お休み処はこんな感じね↓

部屋に戻ってしばらくすると夕食の時間。これぞ、ホテルを決めるにあたった最大のお楽しみ。
食堂に行くとたくさんの囲炉裏があって、部屋ごとに決められた場所に通される。
囲炉裏には鴨鍋がかかっていて、きりたんぽも焼かれている。他所の部屋にはかまどがあり、ご飯なんかもあるんだけど、そこにはナスや燻りがっこ、ピリカラきゅうりなどの漬物、茶豆などがあり、自由にもらって食べ放題になってます。そんなのや、前菜を食べていると、係の人がやってきて、横にあったものを次から次へと炭火で焼いてくれます。これは季節によって違うんだけど、今回は、練り物、鮎、ほたて、車えび、とうもろこし、野菜、比内地鶏とつくね、これがね〜頼んだ田沢湖ビールと良くあっておいしいの〜〜〜〜。もう、たまらない。デザートはスイカ。今回はなかったんだけど、山菜の季節だと、無料であげたててんぷらが食べ放題らしい。惜しい。ってことで、今度来るときはねまがりだけの季節にコテージに泊まろうと話す。それでも、お腹はぐるぢくなるよ。



きりたんぽは五平餅のような味わい。
鍋に入っているつみれもおいしい♪
炭火焼なので、ものすごく食べた気がする。
いろいろ追加を頼むつもりだったけど、これだけでも十分。
田沢湖ビールは全体的にしっかりしたボディーなので、炭火焼と合う。
そして、かまど炊きのご飯とおいしいお漬物。茄子の漬物がおいしいと思えたのは初めて。
たまらない、ここでも燻りがっこ。ずっとここでご飯を食べて呑んだくれていたい。
食後は腹ごなしに散歩に出るが、浴衣では寒くてさっさとホテルに引き返す。お土産コーナーは昔行った信州の宿みたいで、民芸品とか民話の本とかあるんだけど、そこには2〜3冊エッチ系の地元民話の本が、面白がってぺらぺらめくってみる。(買わなかったけど)

部屋に戻った私は、ぐるじざのあまりお布団でごろごろしている間に、30分ぐらい寝てしまう。だんなちゃんは読書。
むくっと起きると、ビールタイムにしようという事で、おつまみ用に一つずつ包まれたいぶりがっこと、亀田のカマンベールせんべいで、乳頭温泉で買った秘湯ビールを頂く。ビールの味は普通。

次の朝、良く寝た私は4時半に起床。再び駐車場までゴジョピーと朝の散歩。気持ちいい。
その後、トマトを食べようと朝風呂へ。早い時間なので空いているかもと思い、ゴジョピーを連れてゆく。ところが、残念な事にお休み処は電気がついてなく、麦茶とトマトがない。まぁいいかと、温泉へ。24時間は入れるのだが、朝の5時ごろっていうので誰もいない。脱衣所、お風呂場でゴジョピー撮影。ついでに自分もタイマーで撮って置く。で、ゴジョピーを戻した頃に、他のお客さんが調度来たので、その後はおとなしく朝風呂を楽しむ。

お風呂をあがると、トマトはなかったが麦茶は復活。座ってはふ〜〜っとしながら麦茶を頂いていると、お風呂へ向かう人がだんだん増えてきて、女の人は必ずっていっていいほど『あ、トマトがない』と言いながら通り過ぎる。みんなのお楽しみだったトマト。


さて、この宿最後のお楽しみは朝食。というのは、ここのごはん、かまどで炊いてあって、しかも、朝は日によって違うが、とろろめしか朝粥と聞いていたので。この日はとろろめしの日。おかずもどれもがおいしい。



『山の中で朝からいかの刺身とかそんなのじゃなくって、朝ごはんはこういうのが、こういうのが一番のご馳走なんだよ』と
後ろの家族が言っていたが、本当にそう思う。
っていうかね、ここは、その素朴さが本当にごちそうな宿なの。子供が来て楽しいことはないかもしれないけど、いやぁ、大人の隠れ家として紹介されていたのもわかるわ〜。
また、来たい宿。本当に。

素朴なんだけど、実はかなり充実した内容。
とろろめしは、我が家で食べているのよりは薄めの味噌仕立て。
味噌汁の具はふのり。漬物は梅干、燻りがっこ、きゅうり、蕪・奈良漬
おかずはサラダ・焼き魚・何か(忘れた)を紫蘇で巻いたもの・グレープフルーツ・なめこあえ・山菜の煮たの・そして焼き海苔(味付け海苔じゃないのが嬉しい)・小鉢を空けたら筋子(これもいくらじゃないのが嬉しい)
とろろご飯はおかわりしました。
今度はお粥のときに行ってみたいのぉ〜〜〜〜。

田沢プラトーホテルのサイトはこちら
http://www.plateau.jp/
宿泊予約は、ホテルのサイト以外にもJTB等でもできます。

 


放浪者:元旅行会社の国内手配担当。
ぷー太郎のときに、国内主任の資格でも取っておくかと思い勉強をし始めるが、 その2時間後、 旅行会社に入っちゃえば、合理的で身につくじゃんと考え、 その数日後から けちけち旅行で培った日程表作りを武器に2年間居座る。(結局試験は受けなかった)
テッちゃんではないが乗り物は好きで、近所でも知らない道だと旅行気分を感じ、可能な限りお弁当とお土産(&お酒)を必ず物色するロマンチストな一面も!
結婚後は、横須賀に引越したおかげで毎日がぷち観光気分なのだが、最近、気がつけば名古屋の実家にしょっちゅう(年の3割ぐらいは)帰っているのに、出かけている所は親戚周りばかりで、夫婦で旅行とか、そんなお楽しみがないことに気がつき、久々に家に帰りくつろいでいるだんなちゃんに思いだしたように八つ当たりして暴れる日々。

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