おいしいものを求めて、西へ東へご近所へ!
たいしたことない、その辺放浪記
ご注意:これは旅行記なんて立派なものではありません。
Last Update Last Update : 2003/09/22

そうだ!京都に行こう その1

この夏ごろまで、不幸ではないのだが、なんとなくどんよりとした日々が続いて、なんとなく思い出したのが、清水寺の音羽の滝の水。
新幹線で寝ぼけてたとき、名古屋をうっかり通り過ごしてたら京都に寄ってこようかなと思ったが、気づいたときはまだ、蒲郡のあたりだったので、それはやめたけど、横須賀からだと遠いが、名古屋からなら、何とかローカルでいける距離。
『そうだ!京都に行こう!』
ちゃららら〜ら ちゃららら〜 ちゃらら ちゃらら ちゃららら〜♪
『いいね!私も行く!』とたまちゃんが言い出したので、2人ででかけることに。
おっと、ゴジョピーさんも一緒なので2人と1体で、京都にいくのでありました。


さて、準備などの細かい話しはおいといて、私とたまちゃんが行くとなって、すんなり行けるわけがないと思っておりましたが、当日は心配されていた台風も無事にそれて、なんと晴天の中の出発。
家を7時に出て、たまちゃんと金山駅で落ち合い、7時29分のローカル線で、大垣、米原を経て、京都に9時46分着。
予め行きたい場所と、バスの路線、乗り場を調べておいたので、バス乗り場に直行。乗る前に500円の1日乗車券を購入して梨の木神社にGO!

そんなわけで、最初の場所はたまちゃんリクエストの梨の木神社です。はぎまつりをこのぐらいの時期にやってるとのことで、お花好きのたまちゃんが、萩を見たいということで。
で、この梨の木神社なんですが、御所の側、バス停で云うと府立医大病院からすぐのところにあります。とっても小さな神社ですが、名水で有名らしく、この日もペットボトルを片手に人々がいっぱい水に群がっていました。何しろ、料亭からももらいに来るそうで、今はペットボトル何本と規制があるらしいです。売らないところがいいですなぁ。
で、はぎ祭りのほうですが、この日は調度、連休の谷間ということで、お休みモードだったのですが、花をつけた萩の木に短冊がぶら下がり、適当な静けさと共に、それはそれで情緒がございました。お守りやお抹茶なども販売されていましたが、この先が長いので、ここでは特にお参り以外何もせず、花を愛でて次の場所に向かいました。

バス停から清明神社のある堀川今出川までバスで移動。この辺りは西陣織会館などがあります。
本日のお昼ごはんは、ここからも、清明神社からもすぐのところにある『京ひと音』に予約を入れてあるので、ご飯を食べてから清明神社を見学するつもりだったけど、時間に余裕があったので、先に清明神社を見学する事に。
清明神社も、夕方から明日にかけてはお祭りとのことで、その準備で夜店を組み立てている。
広い道から入ってみると、噂どおりそんなに広くない敷地には、清明グッズ売り場があり、また、先に進むと、清明のエピソードがイラストつきで紹介されていたりして、若い人がいっぱいいて、これまた噂どおり、人口密度が高い。とりあえず、お参り。
その後、神社のお守りや、グッズ売り場を見るが、300円の感バッジにしろ、何か中途半端に買ったら申し訳ないような気もするし、これといって欲しいものがないので買わず。また、この周辺も、清明グッズ屋と化しておるので、その辺ものぞくが、これといって欲しいと思うほどの物がないので、記念にポストカードを1枚購入。で、後で気づいたのだが、このハガキ、宛名面の郵便番号の所に『HELLO』とイラストつきで描いてあったりして、案外かわいいものでした。そうそう、いい忘れましたが、ネット検索してたら、ここも名水だそうです。

さて、午前中の見学も無事終了し、ほぼ時間になったので、お昼ごはんのお店に向かう事に。清明神社からは歩いて1〜2分の所にある京ひと音。
本当は、鴨川で昼床するつもりだったのだけど、台風が来るようだったら、旅行日を変更するつもりだったし、雨だと意味がなくなっちゃうのでやめて、『湯葉』のおいしい店をネット検索していて出てきたお店。清水の順正と迷ったけど、お昼の豆腐湯葉膳(2500円)がお勧めとあったので、平日だったけど予約していく事に。お店はなかなかお洒落な感じで落ち着いている。案内されたカウンター席からは、酔鯨などのお酒のビンが並んでいる。

まず出されたのが、竹豆腐という、ふんわりとした寄せ豆腐のようなお豆腐。温かい。お塩とお出汁、どちらでも良いそうだけど、迷っていたら、まずそのままでとのことで、口に含む。おいしい。その後、まずは塩で試してみる。うわ〜〜〜ん、しあわせな味。その後、お出汁で食べてみるが、これも十分おいしいのだけど、私はお塩が好み。なんていうのか、塩の方が、この繊細だけどしっかりとした豆腐の味に合うような気がして。とにかく、なんにしても、この塩で食べる豆腐は、後にも先にもNo1のおいしさ。
『私ね、昔は豆腐が嫌いで、ハワイで豆腐を食べられるようになったんだよ』というとたまちゃんが、なんでハワイ?と聞く。
『うちの親が買ってくるようなスーパーのお豆腐は、にがりも本にがりじゃなくって、薄いだけでおいしいと思うことはなかったけど、ハワイのちゃんとしたところで食べると、本当の豆腐が出てきてこんなにも味が違うものかと思った。結婚してからはだんなちゃんが豆腐好きなので、更に食べられるようになったんだけど、こんなにおいしいお豆腐が食べられるなら、豆腐好きになっていて良かったよ』と話す。
もう一つ注文しちゃおうかなと思うぐらいの美味。意地汚く、ちょびちょび食べをする。
その後、お刺身と湯葉のお造りが出てくる。お刺身は意外に濃厚で、思わず『日本酒が欲しい』とたまちゃんにおねだり。
お酒リストをもらい、何を頼もうかと考えていたら『玉の光は京都の地酒らしいよ』とたまちゃん。
玉の光は名前は聞くけど、確かに京都のお酒なら、それがいいかと注文。お店の人が、2人で一つ頼んだらいいというので、そうすることに。お姉さんが冷蔵庫からお酒を出してくれる。
この玉の光、淡麗辛口タイプで、今日のメニューに良く合う。
私が、写真を撮りながら、おいしい、おいしいといっている間に、玉ちゃんはどんどこ食べていって『これもおいしいよ』を連発する。あ〜ん、私も早く食べたい。
あげ豆腐にお茄子のあんかけは、上品な味。そうこうしている間に『お熱いうちにどうぞ』と汲み上げ湯葉が出される。この湯葉もね、深みがあるんだわ。今まで食べた湯葉って何?って感じ。これはお出汁で食べるんだけど、最初はちょびっとずつかけていたが、それでは湯葉に負けてしまうので、今度はしっかりかける。おいし〜〜〜〜〜〜〜〜。お酒もしあわせ〜〜〜〜。
その後出されたのが、サラダ、そして揚げたての天ぷら。サラダは豆腐とじゃこのサラダ。やっぱり、豆腐とじゃこは合うのね。
その頃一歩リードのたまちゃんは天ぷらを食べている。この湯葉の天ぷらおいしいよ〜〜〜と叫んでる。切られた天ぷらを見て、どれが湯葉の天ぷら?とか聞く。同じ種類のがあるなら、最初にそれを食べて、途中で違うのを食べて、またその天ぷらを食べようと考えていたら、お姉さんが笑って『みんな違う種類です』と言っていた。この中でのお気に入りは、湯葉を重ねた天ぷら。やわらかく、豆腐のような食感だけど、豆腐とは違う味のおいしいもの。
お店の人がころあいを見て、じゃこご飯を持ってきてくれる。お吸い物も湯葉。お漬物はたまちゃんにはなすと柴漬け、私にはごぼうとなすだったので、2人でつつきあっこしながら食べる。
はふ〜〜〜、お腹いっぱい。ってことで、ご馳走様でしたというと、まだデザートがあるとのこと。
出されたのは豆乳のアイスクリーム。これは豆の味が濃厚で、正直言って好き嫌いが多少あるかもしれないが、これはこれで豆腐好きならおいしいもの。温かいお茶をもう一度頂いて、今度こそご馳走様。お土産用の豆腐も売っているらしく、これは迷った末にやめたが、出来ればまたぜひ来たいお店。
正直言って京都にはおいしいご飯がない(除く都ホテルのロイヤルコペンハーゲンのパン)と思っていたけど、何が何が、こんなにおいしいものがあったとは。京都にごめんなさいであった。
腹ごなしに、行きに素通りした西陣会館をささっと見る。その近くに西陣織の着物を着たペコちゃんのお店のディスプレーを見て少し興味を持ったが、大きなおみやげ屋と簡単な博物館のようなものだったので、本当にささっと見ただけ。予定より早いペースで進んでいるので、ついでに下鴨神社にむかうことにした。

 


放浪者:元旅行会社の国内手配担当。
ぷー太郎のときに、国内主任の資格でも取っておくかと思い勉強をし始めるが、 その2時間後、 旅行会社に入っちゃえば、合理的で身につくじゃんと考え、 その数日後から けちけち旅行で培った日程表作りを武器に2年間居座る。(結局試験は受けなかった)
テッちゃんではないが乗り物は好きで、近所でも知らない道だと旅行気分を感じ、可能な限りお弁当とお土産(&お酒)を必ず物色するロマンチストな一面も!
結婚後は、横須賀に引越したおかげで毎日がぷち観光気分なのだが、最近、気がつけば名古屋の実家にしょっちゅう(年の3割ぐらいは)帰っているのに、出かけている所は親戚周りばかりで、夫婦で旅行とか、そんなお楽しみがないことに気がつき、久々に家に帰りくつろいでいるだんなちゃんに思いだしたように八つ当たりして暴れる日々。

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あやちゃん・たまちゃん・パラダイス計画(夫にだけおいしい思いをさせるかと追っかけて行ったブルネイ旅行の話)

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