おいしいものを求めて、西へ東へご近所へ!
たいしたことない、その辺放浪記
ご注意:これは旅行記なんて立派なものではありません。
Last Update Last Update : 2004/08/04

函館&北東北5days…(食えるかな?函館・湯の川編)

旅行&北海道2日目。
本日は函館観光の続きと、温泉を楽しむ為に湯の川温泉に行きます。
ちょっと奮発した宿。楽しみです。

でも、その前に、北に抱く憧れ、おいしい魚介類。うに食べたい!ホタテ食べたい!
ってなわけで、まずは朝市にGo!

【朝市にGO!】

「味みるだけで良いから〜食べてって〜」
「どう?安くしておくよ〜〜」
「何が欲しいの〜〜〜〜?」
との声が飛び交う中、我々は目当ての店を目指す。
っていうか、これだけお店があったら、どこが良いとかわからないよね。
しかも、安くないしさ。失敗したら悲しいので、カニとか手が出ないよ。

朝食の場所に選んだのは「あき」というお店。ネットで調べていたら、評判が良かったようだし、値段との兼ね合いも、これぐらいだったら良いなと思う感じだったので。
お客さんは隣のお店の方に並んでいたようで、私たちが入ったときは2人ほど居ただけだった。混んでいないのも丁度いい。
(お店のおばちゃんは、隣の店の客が紛らわしいとポロっとこぼしたのを聞いちゃったけど)

【待ってました海鮮丼!】

私たちが注文したのは4色丼。私がうに・いくら・ほたて・カニで、だんなちゃんがうに、サーモン、いくら、カニ。値段は忘れたけど、他よりもお値打ちだったと思う。味は悪くないと思います。いや、きっと理想的な味をしていたに違いありません。
ただ、問題は、朝7時にはこれをおいしいと実感できる味覚は完全に目を覚ましてないんではないの?っていうのが自論。
なので、お昼頃に食べたら、更〜に良かったかなと思います。
朝イカも注文しました。活きいかだと1500円もするので、800円の普通の朝イカを注文。
でも、これは正直、頼まなくても良かったかな?と思います。
っていうのは、前の日、海が荒れていたのでおそらく漁に出てないのでは?というのがポイント。
普通の人が食べたら、それでもおいしいと思うのかもしれませんが、ごめんなさい、うちの死んだじいちゃんが漁師だったので、新鮮なイカの味を知っている私が思っている味ではなかったんです。
なので、イカのように鮮度をものすご〜く重視するものは、前の日の天候などを考えた方が良いかもしれません。

でも、この店の良さをこんなところで評価するのはまだ早いです。
すごいんですわ、サービスが。
まず、カメラを持っていると、何も言わなくてもシャッターを押してくれます。(そのとき、真ん中に造花を置きたがるのがちょいと辛いですが)。
そうこうしていると、丼にお味噌汁がついているのは当たり前として、それ以外にイカマヨサラダ、塩辛等など出てくる出てくる。特に、イカのわたの塩漬け。これが、もう絶品!いや、これは今まで食べたことないし、とにかく良かったです、良かったです。この店で正解です。

【朝市も見学】

さて、朝からこれでもかってぐらい食べた私たちは、腹ごなしがてら朝市を周ることに。鮮魚部門はどうやら、漁に行かなかったらしくお休み。
お目当てのイカ飯を買ったり、とうもろこしを試食したり。
そうそう、何でもかんでも朝市は高そうに思えるのだけど、トラピストクッキーとかバターは、定価より安く売っていました。

【ベイエリアにも行ってみましたが…】

朝市を見た後はバスでベイエリアに移動。
レンガ倉庫の中にはお店や食べ物やが入っている。
お土産を買ったり、海鮮市場でいろいろ味見をしたり。
気がつくとだんなちゃんは、1人だけ牛乳を飲んでる。
山川牧場というところの牛乳。おいしそうでうらやましかったので、私も飲んでみる。しっかりとコクておいしゅうございました。

【さすが、カールレイモン】

ところで、この時点でだんなちゃんの頭にあったのは、元町の建物を楽しむことだったそうだが、私の頭にあったのは、カールレイモンでソーセージを食べること。
二人の目的こそ違うが、目指す方向は同じ。ということで、茶ーミーグリーンの八幡坂を登ってゆく。すると、あっさりとカールレイモンのショップ、レイモンハウスに着いてしまったので寄ることに。
ここは1Fがショップと軽食ができるスペース、2Fがレストランになっているのだが、さすがにあまりおなかが空いていなかったので、生ビールとソーセージの盛り合わせを2人で頂く。
焼き立てってこともあんだろうけど、やっぱりおいしい。
ってことで、食後はお土産用にたんまりと購入。
特にこのお店では、ここと大沼工場でしか売っていない商品もあるので、そのあたりもチェック。

ところで、このカールレイモンというおじさんの歴史、なかなか面白い。
ドイツ人ということになっているのだが、正しくは旧ドイツだったチェコの出身。
父親が食肉加工のマイスターだったので、自分も修行。第一次対戦で負傷後除隊しアメリカに行くのだが、帰国の途中で日本に立ち寄り、そのまま気に入って住み着いてしまうことに。
で、月日は流れて1984年、90歳のときに隠居。工場も処分して、ミュンヘンに住む娘さんのところに奥さん(日本人)と一緒に行くことに決め、函館の人々に盛大に見送られる。
ところが、落ち着かないと3ヶ月で再び函館に戻り、また大歓迎を受けたらしい。
要するに、函館と相思相愛だったのね、カールレイモンは。

で、更に興味深い話は、EUの旗をデザイン提案者は彼だと言うこと。
というのも、彼は第一次大戦のきっかけと成り行きの話を聞いて、ヨーロッパの宗教や文化をそのままの状態で、通貨などの産業を統一することを唱えて欧州を回ったらしいが、相手にされなかったとのこと。
でも、それが第2次大戦を経て実現化することになる1955年、彼の元に、彼のアイデアに従った旗を作ると言う連絡が届いたらしい。
ちなみにその旗は、函館の空にあった北極星から考えたデザインとのこと。

今、食べているソーセージは、彼から権利を買った会社が作ってるものだけど、でも、おいしいと思うよ。

【元町を観光しても…】

朝から、海鮮4色丼も食べた、山川牛乳も飲んだ、カールレイモンでソーセージも食べた。
さぁ、そろそろ、ちゃんとした観光じゃ…という感じで、だんなちゃんが歩き出す。
実はここ半月ぐらい、かかとが刺さるような痛さで、足のアーチも突っ張ったような痛みを感じて、歩くどころか、立つことさえしんどい始末。ご飯食べているときと、お祭りのときだけはそうでもなかったのだがなぁ…
しかし、だんなちゃんは容赦せず。ってな事で、いろいろな建物を見て周りました。
途中で、割引チケットを配っていたお店山川牧場のソフトクリームがおいしかったです。てへっ。

…というのか、ソーセージを食べた時点で、私の心は元町は味わった気分でいたのかもしれない。そして、すでに違う場所に飛んでいたと思われる。
それは、昨日、いか踊りを見た後バスで函館駅に向かう途中で見た、みなと祭りの屋台がいっぱい並んだ場所。

【函館と月光仮面】

前にだんなちゃんが仕事ではこだてに来たときに、一日乗車券を購入したら、イカのマスコットストラップ(?)がついてきた。
かわいいので分捕ったのだが、そのイカ、どう見ても月光仮面に見えると思っていたら、函館は月光仮面の生みの親・川内康範の出身地だったのね。
ってなわけで、そのお祭屋台会場にある公園には、月光仮面像が立っていました。
屋台ではそんなに珍しいものは見なかった気がするのだが、ここで一休みしながら写真を撮ったりして、それなりに楽しかったです。

【湯の川温泉・湯の川プリンスホテル渚亭】

本日の宿は湯の川温泉にある湯の川プリンスホテル渚亭
私は海に面した露天風呂にすごく憧れていたのと、お部屋にも露天風呂があるということ、そしてじゃらんでの口コミ評価が良かったということで、この宿にしました。1泊1万7千円だったかな。ちょっとがんばりました。
湯の川温泉は路線バスで海沿いを40分ぐらいで着くのかな?そんなに遠くありません。
大きな温泉ホテルがたくさんあるけど、お土産やがあるような温泉街ではなく、普通の住宅街といった感じ。
ってなわけで、広いお部屋に通され、一服した後は、コンビにで寝る前のビールタイム用の食料を調達、空いているうちにお風呂に入ろうということになりました。

が、人気があるホテルっていうのはなんですなぁ。
いや、ホテル側に手落ちがあるって言うのとは違うんですが、ホテルのプールで遊んだ人が、同じノリで温泉にどやどや来たんですわ。
おそらく、宿泊者が主に入浴する時間帯なら、また違ったと思うんですが、夏の4時なので、幼児が元気に走り回る頃なんですね。
でも、お風呂は悪くないと思う。特にサウナは、海を見ながらゆったりとデッキチェアーで寝そべりながら入れるし。
口コミを見たら、夜だとイカ釣り漁船の明かりがきれいなのらしい。
函館に夜景に見に行くバスも出てるので、空いてもいるらしいし。これはちょっと、勉強不足でした。

さて、夕食。
個室というのともちょっと違うのですが、座敷に通されます。
その途中、バイキング形式にたくさんのお料理が並んでいるのですが、私たちの料理は、別にちゃんと用意されています。
ボリューム、味とも文句なし。特に料理は、揚げ物がないのに、食べ応えがものすごくある。ご飯にまで手を抜いてない嬉しさ。
今回、この宿で一番評価した点が食事でした。日本酒も注文したけど、それも良い。
でもって、さらにすごいのは、席に着くまで見てきたバイキング用の料理も、好きなだけ食べていいのである。
いや、ほとんど自分たちの料理を食べるので精一杯で、手をつけられなかったけど。でも、本当に充実度がすごすぎ。
しかも、地元のものをふんだんに使ったものだったから、おいしそう。食べておくんだったよ、とうもろこし。食べておくんだったよ、メロン。

夕食後は、本当に満腹で動けなかったものの、折角露天風呂つきの部屋にしたのだからと、軽く入浴。
だんなちゃんは、お湯が熱いといって入らなかったけど、私は函館山を見ながら入浴したり、足浴したり。
ちょっと残念なのは、交通量が多かったことかな。
だんなちゃんが後日言った事なんだけど、冬ならこの露天風呂もいいのかも…とのこと。
理想的なのは、価格もお値打ちで、風情がある初冬の海側の露天つきのお部屋かな。
でも、サービスも悪くないし、実際は結構気に入った宿で、両親とかにプレゼントしても良いかな?っていうタイプの宿です。

 


放浪者:元旅行会社の国内手配担当。
ぷー太郎のときに、国内主任の資格でも取っておくかと思い勉強をし始めるが、 その2時間後、 旅行会社に入っちゃえば、合理的で身につくじゃんと考え、 その数日後から けちけち旅行で培った日程表作りを武器に2年間居座る。(結局試験は受けなかった)
テッちゃんではないが乗り物は好きで、近所でも知らない道だと旅行気分を感じ、可能な限りお弁当とお土産(&お酒)を必ず物色するロマンチストな一面も!
結婚後は、横須賀に引越したおかげで毎日がぷち観光気分なのだが、最近、気がつけば名古屋の実家にしょっちゅう(年の3割ぐらいは)帰っているのに、出かけている所は親戚周りばかりで、夫婦で旅行とか、そんなお楽しみがないことに気がつき、久々に家に帰りくつろいでいるだんなちゃんに思いだしたように八つ当たりして暴れる日々。

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あやちゃん・たまちゃん・パラダイス計画(夫にだけおいしい思いをさせるかと追っかけて行ったブルネイ旅行の話)

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