おいしいものを求めて、西へ東へご近所へ!
たいしたことない、その辺放浪記
ご注意:これは旅行記なんて立派なものではありません。
Last Update Last Update : 2005/12/22

北海道 充電旅その3(阿寒湖へ 画像はまだよん)

【オホーツク9号は網走に向かう】
私は鉄ちゃん(鉄道マニア)ではないが、結構電車好きである。
こういう人間は夜行はダメね。はしゃぎすぎてしまう。寝ていても、今どこなのかなぁ?と気になってしまう。
それともう一つ、この電車は6時ちょっとすぎに網走に着くんだけど、ちゃんと起きられるかしら?ってことも気になる。『もうそろそろ起きてください』みたいなアナウンスを流してくれるから大丈夫なんだろうけどさ。
でも、ときどき、浴衣のまんまカメラを持って窓からホームを覗き見ると、ホームのお客さんと目があって恥ずかしいので、途中の駅で浴衣から着替えておく。これで安心。
この辺も、太陽が昇っている間に景色を見たら大雪山なんかがきれいなんだろうなと思うけど、今回はお預け。
それに、噂によるとこの電車、今までのように定期的に走らなくなるそうだから(実際、3月18日のダイヤ改正で、流氷の時期のみの運行に決まったそうです)、乗っておいて良かったのかも。(良かったです)
電車は、定刻どおり6時15分に到着。

【網走駅に到着】
網走駅はまだ暗かった。気がついたら本日は冬至。
晴れていると釧網線からオホーツクを昇る太陽がきれいだと思うのだが、どうやら一昨日の天気予報では今日から低気圧が大暴れって言ってたからしょうがないね。

乗車前に駅の隣にあるローソンでおにぎりを購入。だんなちゃんはいくら、私はほたて。それから網走監獄ポテトチップスも買い込んで乗車。

【釧網線を行く】

釧網線は網走と釧路を結ぶ路線で、途中、原生花園、知床斜里(知床半島の玄関口)、川湯、摩周、釧路湿原等を通過する。
電車は1両編成のワンマンカー。この電車の中でカレーカップヌードルを食べた男がいて、車内はカレーのにおいが充満していた。
この路線、知床斜里辺りまでは海沿いを走るので流氷の時期は人気がある。(ウラヤマシ)

【エゾシカちゃんに会う】
知床斜里を過ぎると今度は山の中を走る。
駅は一応ちゃんとした駅舎を構える駅もあるが、コンテナにイラストと文字という駅舎もあった。なかなか楽しい。
電車は、ときどき警笛を鳴らすのだが、この辺りの山にはエゾシカが住んでいて、彼らが飛び出してこないように鳴らしているそう。
でも、なかなか動物さん達に会えず。その辺をうろちょろしてくれてると思ってたんだがなぁ。そんな私は、牛でも馬でもおおはしゃぎしながら電車に揺られておりました。
そうしたら、いました、エゾシカが。ビバ北海道!ビバ道東!
といっても、シャッターチャンスを逃しましたが、とりあえず満足。いなかったら隣のウマシカちゃんで納得しようと思っておりましたが。

【電車は釧路湿原を通り抜ける】
この電車は、釧路湿原の中を突っ走るんです。
だから、それもあってちょっと乗ってみたかったんですが、道路がないので、車も人も入れない場所に、電車だけが入って見学できるので、紅葉等の湿原がきれいに見えるときにはノロッコ列車が走り人気の路線でございます。

が、さすがに雪ばっかなので、あまり実感もなく通り過ぎました。それでも、湿原なのねぇ〜と思いはしましたが。

【バスで阿寒湖温泉を目指す】
電車は釧路駅に到着。あまり乗り換え時間もなく阿寒湖バスに乗り換え。
このバスは釧路駅周辺を少し走った後、空港、丹頂の里などを経由しておよそ2時間ほどをかけて阿寒湖温泉に行くのですが、とにかくバスが古い。20〜30年ぐらい前のバス?と思うぐらい古く、そして寒い。まぁ、狭いので2人で押し競まんじゅう状態で乗っておりましたが。
それでも、この路線がなければ結構大変かも。バスが古くても我慢するので阿寒湖バスには頑張って欲しいです。

だんだんと阿寒湖付近の山が見えてきて、それなりに景色は楽しめました。

【バスは阿寒湖についたものの…】
阿寒湖バスターミナルに到着したのはいいものの、結構歩くのが大変そうな雪道。ホテルはここから徒歩10分とか13分とか描いてあったような気がしたけど、ため息をつきたくなる状態。地図で場所を確認し、仕方がないから出発するか…と思っていたら、『お客さんたち、宿はどこ?』と体格の良い、半そで姿のおっちゃん(おそらく阿寒湖バスの人と思われる)に尋ねられ、『鶴雅です』と答えると、『鶴雅なら迎えの車が来るよ』と言い、電話で連絡をしてくれた。ありがとう、半そでのおっちゃん!ってなわけで、ラクラク鶴雅に到着。

【アイヌコタンで昼ごはん】
さて、ついたのは良いものの、時間はまだ1時前。チェックインは15時からなので、宿泊カードだけ記入して、荷物を預けてアイヌコタン(徒歩1分)でお昼ご飯を食べに出かける。
目指すは番八。ここで行者にんにくラーメンを食べる気満々だった。
が、悲しい事に準備中。やむ終えず、アイヌ料理としては有名なポロンノへ。
何故、やむ終えず…なのかというと、アイヌ料理にはアイヌ料理で名前も知れ渡っているのだが、=とてもおいしいって程でもないって話。
しかし、ここぐらいしか食べるところが思い浮かなければやむおえない。
シーズンオフ中のシーズンオフらしく、店も結構閉じている状態の時なので、お店に入ってもスタッフの家族が待ったりしているという感じ。
その辺の空いている席に座るが、この椅子がガタガタ云うっていうか、ちょっとでも前に重心が行くとそのまま転ぶぐらい安定しない。テーブルもそんな感じ。でも、その事が、お店で売られている木彫りの人形達と妙にマッチングするのだが…(爆)。
部屋の中が寒いのも、おそらく冬のコタンを味わう為の演出であろう(爆)。

【アイヌ料理】
だんなちゃんが頼んだのは、チェップセット。私は鹿肉のカレー。
アイヌらしさなら、だんなちゃんが頼んだチェップセットのほうかもしれないけど…鹿を食べてみたかったっていうか…チェップセットに魅力を感じなかったっていうか…

ちなみにチェップセットとは鮭と野菜の塩味スープ(チェップ)とキトピロ=行者にんにく・イナキビ・豆の炊き込みご飯(アマム)・鮭の背わたの塩辛(メフン)で850円。お味はチェップは潮汁って感じ。メフンは呑み助からすればおいしい。
私が頼んだ鹿カレー(ごはんはアマム)は鹿肉はおいしいのだが、カレーは喫茶店…或いはレトルトカレーの味。
とりあえず、だんなちゃんにメフンを一口貰ったし、この先万が一鹿肉を食べられなくっても、ここで食べたという経験だけは残せてよかったという感じか。

【温泉街を歩く】
ごはんを食べた後、アイヌコタンの店を少し廻ったが、欲しいものはなく(店も閉まってるし)、温泉街を歩く。
サッポロビール園でも買ったがじゃがぽっくるをここでも購入する。くしろ港ビールは迷ったが買わずに後悔。キティちゃんを一つゲットして、宿に戻る事に。吹雪いていたしね。
ここで悟る。私たちは別に、アイヌの民芸品にはあんまり興味がないようだってことを。

【そしていよいよ憧れの鶴雅】
ぶっちゃけ、今日は休前日っていうのは割高だよなぁ…と思いながら予約を入れておりました。
23日の方が3連休の初日だし(あまり年末に有給を取る人がいると思えない)混みそうだなと思いながら、ネット予約画面とにらめっこしていて、空いてそうだなぁとは思っていたので、ほんのちょっと、数値にすると3〜5%ぐらいの期待は持っていたのですが…。

お部屋をグレードアップしていてくれましたぁ!!!!!!!
憧れの20室限定の露天風呂つきの部屋!!
鶴雅さん、ありがとぉぉぉぉ〜!!

これは、ホテルの到着時にわかってたんだけどね。

このホテルは、釧路と帯広から無料送迎バスが出ているんですが、ここの宿を堪能したくて(余裕があったら姉妹宿の花ゆう香のお風呂にゆき、温泉卵を作りたかった)、片道一人2600円かけてわざわざ釧路からバスで来たんですわ。その甲斐があったって云うもんです。

とりあえず、まだ、部屋が用意できていないってことだったので、他のお客さんたちと同様、ロビーで山葡萄のジュースを飲んだり、甘酒を飲んだりして寛いでいました。

 


放浪者:元旅行会社の国内手配担当。
ぷー太郎のときに、国内主任の資格でも取っておくかと思い勉強をし始めるが、 その2時間後、 旅行会社に入っちゃえば、合理的で身につくじゃんと考え、 その数日後から けちけち旅行で培った日程表作りを武器に2年間居座る。(結局試験は受けなかった)
テッちゃんではないが乗り物は好きで、近所でも知らない道だと旅行気分を感じ、可能な限りお弁当とお土産(&お酒)を必ず物色するロマンチストな一面も!
結婚後は、横須賀に引越したおかげで毎日がぷち観光気分なのだが、最近、気がつけば名古屋の実家にしょっちゅう(年の3割ぐらいは)帰っているのに、出かけている所は親戚周りばかりで、夫婦で旅行とか、そんなお楽しみがないことに気がつき、久々に家に帰りくつろいでいるだんなちゃんに思いだしたように八つ当たりして暴れる日々。

■関連ページ■
あやちゃん・たまちゃん・パラダイス計画(夫にだけおいしい思いをさせるかと追っかけて行ったブルネイ旅行の話)

■Indexに戻る ■GuestBook ■Aya Para(diary)