うちはダーリンが年中行事とか興味がないので、
彼との交際中、バレンタインとかも結婚するまでほとんどなかった。
もっとも、15年の交際期間中、ほとんど会う事がなかったので、
バレンタインデーをしてこなかったのと合わせて、
彼が甘いものが苦手な事に気がつくまで、8年ほどかかった。
しかし、何回か気まぐれをおこし、バレンタインデーを実施した事がある。
【其の1】彼はハーシーのチョコが届いたと思ったらしい。
透明のまどに私がお魚マークを描いた事に彼が気がついたのは、
おそらく、チョコの味の変わりにツナキャンディーの味が広がった頃と思われる。
甘いものが苦手っていうから、お酒好きなダーリンの為に、
店からツナキャンディーをもってきて、チョコを抜いた袋に詰め替えたのだ。
これが愛である。
【其の2】ダーリンにチロルチョコを送ろうと思って探したが、見つからないで困っていた。
どうしようと思いながら、夕飯を温めようと電子レンジを開けたところ
チロルチョコが出てきた。
私は神様のプレゼントと思い、それをさっさとダーリンに送ってしまった。
数日後、母がチロルを探していた。
「それはあげてしまった」と伝えたところ、
父へのバレンタインのプレゼントだったが、もう手に入らないので、
私がちゃんと用意するようにと言われた。
そんなわけで、会社帰りにデパートに寄ると、
どれも高いわりにはいまひとつな感じがし、
アンティノールというケーキやさんのケーキを買う事にした。
が、それも1本1600円もする!
チロル1連100円程が1600円というのはちょっとねと思い、
バラでケーキを買う事にした。
どれもおいしそうで悩みに悩んで撰んだ結果、お会計は2000円を越していた。
100円のチョコが2000円。なんてこっただった。