海が見える とある街に ダーリンと優雅に暮らす
    マダムY.の日常を あなたに
Last Update : 1999/03/21

マダム怒りの日々(3)

さてそんな日々が過ぎ、家でPCを触っていたときである。

設定は休みのダーリンがやっていた。電話が鳴ったので出ると、ふとん屋さんだった。

うちのダーリンは独身の時「○はち」のふとんを買っていて、

それがびっくりするぐらい高価なんだけど、

客用布団として使うので洗えるものなら洗いたいと思っていたが、

保証書をなくして連絡先がわからないでいた。

で、以前、うちのだんなちゃんが近所で買ったといったと思ったので

その辺りのふとん屋さんに聞いたところ、該当する店はなく

もう一度聞いたところ「家にセールスが来た」っていうのでそうかそうかと思っていた。

でもその時「○はち」から直接買ったと聞いていなかったのが行けなかった。

今回電話をしてきたところはダーリンが留守の時に電話をしてきており、

「前に○はちのふとんを購入してもらったのだが、

このたび保証書の内容が変更になったため、保証書を交換しに行ったところお宅は留守だった」

と言うことだった。

留守と言うよりうちは結婚を機に近所に引越しをしていた。

「で、今ある保証書は10年ものに変える事になったので、用意しておいてください。

ない場合はふとんの番号を見るので用意しておいてください」

と言うので家で待つことにしたが、

ふと「保証書だけだったら普通は郵送でするんじゃないか?」っていうのと

「お客さんからの苦情が多いとはいえ、

普通自分の所が損するようなことを会社はするか?」と考え、

ダーリンに家に一緒にいてもらうことにした。

するとガタイの良いのが来て「布団をクリーニングに出せ」という。

あれこれ遠まわしに説明したそうだったが「で?いくらなの?」と言うと

「うちなおしで、布が綿になって10万なんぼ」と言う。

そんなお金は客用にかけるつもりはない!

といっても引き下がらない。

そのうち「私の言い方がきつい」(いつもの30%ぐらいだよ)だの、

「仲悪くなってシングルにする人も多いだの」(余計なお世話だ)、

そういっているうちに「クリーニング代だけなら5万8千円」といい、

それでも客用の新品が買えるわいと思い断っていると

「内緒ですよ。3枚で3万8千円で良いです」と言いやがった。

私は商売人の娘で、おまけにサービス業を渡り歩いていたので、

そういう言葉にはひっかからないぞ!と思い、

2人で「すること(保証書の取り替え)だけさっさとしてくれ」って言ったら

「お宅のにはそれはない。電話ではどう言ったかわからないが

それはさっき謝っただろう!俺にも仕事にプライドがある!」

といいよった。

しかし今考えるとそいつは「保証書を変えるので布団を持って来いって言ったんだよな」

それって、詐欺じゃん。でも、まぁ取りあえず帰った。

そのあと、あそこで買ったの?とダーリンに聞いてみたが「?」と言う。

私はダーリンが買った布団屋だと思い、

ダーリンはふとんのメーカーが来たかと思っていたらしい。

名刺をみたら寝具訪問販売協議会加盟店 

総合サービスセンターと大きく書かれているが、

本当の会社の名前は隅っこに小さく書かれており、

来た人は「環境促進本部」とか怪しい部の人で「寝具アドバイザー」となっている。

いかにも胡散臭い。

そりゃあ、売ったところじゃなきゃ、保証書は出せんわな。

で、その男がダーリンに「いつも奥さんこんなにきついんですか?」とか

口が悪いとかいろいろ言っていたので、

その時は「そうですか?ふつうですよ」と言っていたが気になったので聞いてみた。

「私ってきつかった?」

「きつくないよ。こんなの」

「そうだよねぇ」

「こんなのをきついと言っていたら、うちの妹に比べたら…」

ダーリン、そういうことかいな?ま、いいか。

でも、思う。

口でまけるぐらいならいんちきふとん屋なんてやめちまえ!

でも、ここでも損をしなかったのだから、運がいいんだろうなぁ。よしよし。

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マダムY.:1968年生まれ。名古屋出身。
1997年5月に結婚。 平の自衛官をダーリンに持ち、名古屋と横須賀を行ったり来たりしながら
ぐうたらりんこにのほほんと優雅に暮らしている。

■関連ページ■
えたじま(江田島官舎時代の話) Ura Para



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