さてそんな日々が過ぎ、家でPCを触っていたときである。
設定は休みのダーリンがやっていた。電話が鳴ったので出ると、ふとん屋さんだった。
うちのダーリンは独身の時「○はち」のふとんを買っていて、
それがびっくりするぐらい高価なんだけど、
客用布団として使うので洗えるものなら洗いたいと思っていたが、
保証書をなくして連絡先がわからないでいた。
で、以前、うちのだんなちゃんが近所で買ったといったと思ったので
その辺りのふとん屋さんに聞いたところ、該当する店はなく
もう一度聞いたところ「家にセールスが来た」っていうのでそうかそうかと思っていた。
でもその時「○はち」から直接買ったと聞いていなかったのが行けなかった。
今回電話をしてきたところはダーリンが留守の時に電話をしてきており、
「前に○はちのふとんを購入してもらったのだが、
このたび保証書の内容が変更になったため、保証書を交換しに行ったところお宅は留守だった」
と言うことだった。
留守と言うよりうちは結婚を機に近所に引越しをしていた。
「で、今ある保証書は10年ものに変える事になったので、用意しておいてください。
ない場合はふとんの番号を見るので用意しておいてください」
と言うので家で待つことにしたが、
ふと「保証書だけだったら普通は郵送でするんじゃないか?」っていうのと
「お客さんからの苦情が多いとはいえ、
普通自分の所が損するようなことを会社はするか?」と考え、
ダーリンに家に一緒にいてもらうことにした。
するとガタイの良いのが来て「布団をクリーニングに出せ」という。
あれこれ遠まわしに説明したそうだったが「で?いくらなの?」と言うと
「うちなおしで、布が綿になって10万なんぼ」と言う。
そんなお金は客用にかけるつもりはない!
といっても引き下がらない。
そのうち「私の言い方がきつい」(いつもの30%ぐらいだよ)だの、
「仲悪くなってシングルにする人も多いだの」(余計なお世話だ)、
そういっているうちに「クリーニング代だけなら5万8千円」といい、
それでも客用の新品が買えるわいと思い断っていると
「内緒ですよ。3枚で3万8千円で良いです」と言いやがった。
私は商売人の娘で、おまけにサービス業を渡り歩いていたので、
そういう言葉にはひっかからないぞ!と思い、
2人で「すること(保証書の取り替え)だけさっさとしてくれ」って言ったら
「お宅のにはそれはない。電話ではどう言ったかわからないが
それはさっき謝っただろう!俺にも仕事にプライドがある!」
といいよった。
しかし今考えるとそいつは「保証書を変えるので布団を持って来いって言ったんだよな」
それって、詐欺じゃん。でも、まぁ取りあえず帰った。
そのあと、あそこで買ったの?とダーリンに聞いてみたが「?」と言う。
私はダーリンが買った布団屋だと思い、
ダーリンはふとんのメーカーが来たかと思っていたらしい。
名刺をみたら寝具訪問販売協議会加盟店
総合サービスセンターと大きく書かれているが、
本当の会社の名前は隅っこに小さく書かれており、
来た人は「環境促進本部」とか怪しい部の人で「寝具アドバイザー」となっている。
いかにも胡散臭い。
そりゃあ、売ったところじゃなきゃ、保証書は出せんわな。
で、その男がダーリンに「いつも奥さんこんなにきついんですか?」とか
口が悪いとかいろいろ言っていたので、
その時は「そうですか?ふつうですよ」と言っていたが気になったので聞いてみた。
「私ってきつかった?」
「きつくないよ。こんなの」
「そうだよねぇ」
「こんなのをきついと言っていたら、うちの妹に比べたら…」
ダーリン、そういうことかいな?ま、いいか。
でも、思う。
口でまけるぐらいならいんちきふとん屋なんてやめちまえ!
でも、ここでも損をしなかったのだから、運がいいんだろうなぁ。よしよし。