昆布屋の美人娘として育てられた私には、年末には、掃除よりも大事なお仕事がございますの。
それは、おせち料理を作ること。
作る物は、昆布巻きや炊き合わせ、田作り等の定番と、パウンドケーキ、
そして黒豆のシロップ漬け。以上が私の定番。
さて、今年の豆は、袋の上からみても、皮が破れそうな豆が多い。
それでお豆を買う時に迷ったのですが、丹波篠山の黒豆をやめて
お値打ちだけれど、ツヤの良さそうな黒豆をみつけて、買ってみた。
袋に空気穴がついているのも、こだわりがありそうで良い。
買った翌朝、豆を水につける前に軽く洗ってみた。
『?』
これなんだ?
良くみると、発芽しかかっている。
食べてみたら、もやしの味。
その後、まぁ、良いかと豆をふやかして、ダーリンと映画に出かけた。
帰ってみると、朝ほどのはないが、同じようなのが少し。
念の為に北海道の業者まで連絡してみる。
『今年のは、北海道が乾燥しすぎて、皮が破けやすいという話しはありますが、
芽が出るとは、今までそんなことは起きた事がないので信じられないのですが』
そりゃそうだろう。
ただ、買った頃の横須賀の天候は、雨が降っては、急に暖かくなるという天気が続き
店頭が保管或いは運送中に空気穴があいているこの豆は
発芽する可能性もあるんじゃないかというのが、電話で2人が話し合った結論になった。
その後、皮が破れやすいという事で、重曹を減らしたので、若干豆は固くなったが
味は上々、甘い物があふれている我が家では誰も食べてくれないけれど、
1人で毎日おいしく食べている。
にしても、このお豆さん、縁起が良いんじゃないかい?
