マダムは、本は好きかと聞かれたら、おそらくYesだが、
本を読むタイプかどうかと聞かれたら、おそらくNo。
小学生のころから、給食委員と文化祭実行委員を除いては、学生時代、
ずっと図書委員にも関わらず、図書室から本を借りたことは、ほとんどない。
そこには『なんで、自分の現実の方が面白いのに、他人が書いた話をよまにゃならんの』という
変な考えがあるからに違いない。
マダムは今はともかく、子供のころは想像力がけたたましいタイプだったし、
しかも、確かに、いろんことが起こるタイプではあったにはあった。
ところで、マダムは、10年ちょっと前の冬のある日、 とある体験をデパートではじめてした。
シングルハンガーを触った時に、手にバチってした感覚を覚えたのだ。
何?この、バチって。
なんのことではない、単なる静電気である。
しかし、その時、初体験のマダムは、まだそれを知らない。
しかも、いろんな不思議な事が起こっていた頃だった。
このマダムの初体験は、不思議な事は、線で結ばれた。
『私って、何?ひょっとして、超能力者?
もしかして、もうすぐ宇宙船が迎えに来たりして?!!!!!』
そう思っている、うちに2回目、3回目を体験。
『ほら、やっぱり!』
短い間だとしても、本気で思ったマダム。
マダムにいろんな事が起こる原因の半分は、マダムにあるに違いない。