海が見える とある街に ダーリンと優雅に暮らす
    マダムY.の日常を あなたに
Last Update : 2001/12/17

温泉へ!

マダムはTBSの帯ドラマ『温泉へ行こう』シリーズがすごく好きである。

お出かけでさえ、この時間を避けていくぐらい好きである。 

昔っからマダムは、 オヤジ的な事、ババくさい事が大好きで、

小学生の頃は、50円のお小遣いを持っては、焼鳥やでオヤジと一緒に座って食べてたり、

おはようゲートボールを見た日から、いつかはやってみたいと思っていたし、

温泉もまたしかりで、ブームが起こる前、温泉がババくさいイメージだった頃から

楽して健康になれて、楽しげな温泉は、憧れの地だった。

が、温泉については、もしかしたら、もっともっと別だったかもしれない。
 
小学生のある日、おばあちゃんちで小学○年生を読んでいた私。

その中で興味深かった記事は、『温泉は、地面を掘ると出てくる』という話だった。

『そうか、そうなのか…』

そう思ったマダムは、早速、従妹たちを集合させ、 園芸用の小さなスコップで、

全員で、穴掘りをはじめる。

目的は、もちろん、憧れの温泉を求めてである。

驚いたのはじいさんである。

家に漁から帰ってみると、いきなり大きな穴が、空いているのだから。

『誰が掘ったんだ!』

掘ったのは、あなたの可愛い孫たちである。

そのぐらい、本当は聞かなくてもわかるだろう。

『本当は何で掘ったんだ!』って言いたかったのだろう。

まぁ、温泉を、しかも、まじめに掘ろうと思っていたとは、

いくら、賢いで有名なじいさんでも、わかるまい。

そうさ、じいさんが言う通り、かなり固い地面で、何時間たっても、なかなか進まなかったさ。

でも、我々は、この穴の向こうに、夢を見ていたのだ。

温泉にぬくぬく浸かっている、自分たちを。

しかし、私達は非力だった。

穴は、すぐに埋めるようにと命じられ、温泉への夢は閉ざされた。

過去に封印された野望。

ウミガメが海を目指すように、マダムが温泉の方を向いているのは

きっと何らかの形で、これが作用しているに違いない。

●INDEX以前の過去ログはこちら

マダムY.:1968年生まれ。名古屋出身。
1997年5月に結婚。 平の自衛官をダーリンに持ち、名古屋と横須賀を行ったり来たりしながら
ぐうたらりんこにのほほんと優雅に暮らしている。

■関連ページ■
えたじま(江田島官舎時代の話) Ura Para



■Indexに戻る ■GuestBook ■Aya Para(diary)