マダムは庭いじりをする。
といっても、正確には庭がないのでプランターいじりなのだが。
昔、親にお百姓さんと呼ばれていた頃、新しい種を播くのに待ちきれず、
フライング気味に、無理矢理播いていたのだが、最近は、変わり果てた姿の植物さんを、
どうしたものかと考えている間に、知らぬ間に時間だけが経っていて、慌てて植えるという始末。
しかし、不思議なもので、一つ植えると、次々と植えたくなり、
最初は、見切り品となった苗を買って来て植えて満足するつもりだったのに、
いつのまにか、あれも欲しい、これも欲しいと思うのである。
だが、園芸っていうのは、まともにやるとお金がとんでもなくかかる。
ハナからケチ経済的なマダムは、もともとお金をかけない方だが、
種ひと袋とて、安くはない。しかも、留守がちなので枯れる可能性が大なのだ。
そこで、昔買った種の残りや、収穫した種を入れている箱の存在を
半年ぶりぐらいに思い出し、床に広げる。
昔は、種の名前を見ては、どんなものだったか思い出せたのだが、
播きどきや、環境、どんな花が咲くか、どれと一緒に植えては良いのか、いけないか、
今は本とにらめっこをしないとわからない。
そして、その時なって、思うのだ。
ああ〜、これは播きどきを過ぎている。
これは秋播きじゃん。
しまった〜〜〜〜〜〜〜、忘れていた。
この種ばかり、何袋もあるぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜
これが、必ず半年に1度行われる。
それでも、今年も無理矢理、植えまくりました。
目が出る種、生き残る苗がいくつあるものか疑問だが、
それでも、収穫した物が並ぶ夏のテーブルを思い浮かべては
プランターに向かってニヤついているマダムでございます。