海が見える とある街に ダーリンと優雅に暮らす
    マダムY.の日常を あなたに
Last Update : 2002/06/17

エコロジック・マダム

植木の季節がやってきた。

本当なら、マダムは、今頃ハワイにいるつもりだったので、今年は何も植えないつもりでいたのだが、

それが取りやめになり、苗をひとつ買ったら最後、うちの周りは、植物だらけになってしまった。

それはそれでおいといて、

マダムは、基本的に食べるものを中心に植えているのだが、 どこからか、虫がやってきて、

見事に食われてしまう。

せめて、土を鍛えねば…

そういえば、去年の今頃はバーク堆肥という、 微生物を発泡スチロールで飼うという、

土作りをしていたなと思った。

これは、生活ごみと、木酢液とバークで作るのだが、 作っている間匂うこともなければ、

この土を使うと良く育つ。

そして、何よりのメリットが、ゴミが出るたび、 もったいないと思わず、安心して処分できるのだ。

卵の殻を、ゴミ袋に入れようとした瞬間、 マダムの脳裏を、何かが横切った。

そして、その数日後、何気なく行ったショッピングセンターで マダムは、

型落ちのゴミ処理機を見つける。

憧れの熱処理式で屋内にも置けるコンパクト設計、 においも殆どないというし、

しかも処理時間2時間以内。

だが、昔の記憶では、とにかく馬鹿高い印象だった。

それが、現品のみ、処分価格で、補助金をもらえば、実質2万円台で買える。

ってなわけで、5%割引デーを利用し、速ゲット。

たんまりと処理した鰯の内臓も、肥料になると思うとウキウキ。

翌日、ゴミ処理機は我が家に到着。

ところが、入っていたしわくちゃの説明書を見ると どこにでも置けると思ってたのに、

熱が出るので壁から50センチあけなければいけない。

この狭い家でどうやって?と思ったが、キャスターつきの台をつくることに。

自転車で板を買いに行き、それを収める棚を組むために棚材も買う。

糸鋸で切って、やっとのことでできた台に乗せる。

ところが、棚の柱がちょうどの大きさで、台が取り出せないので、

考えながら、再び棚を組みなおし。

なんて苦労をしながらも(そのときに50センチは50ミリと気がつくのだが)、とにかく解決。

じゃぁ、動かそうかと思い、ゴミ処理機にアースをつけようと思うのだが

梱包されているはずのアース線がない。店に行っても置いていない。

ここまでかと思ったところに、ダーリンが出てきて、どこからかアース線を持ってきて接続。何とか解決。

しかし…

やっとのことで、試運転ができる頃には、部屋中に鰯のにおいがしていた。

でも、まぁ、それも時間の問題。

数時間後には、この生臭さも、匂わなくなるのよ。ほほほほほほほほほほほ

と、マダムは高笑っていた。
 
そして数時間後、

熱で処理された大量の鰯のゴミは、確かに消えた。

生臭さも消えた。 が、

数日の間、秋刀魚焼いたような焼き魚フレグランスに包まれて、マダムは暮らしたのだった。

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マダムY.:1968年生まれ。名古屋出身。
1997年5月に結婚。 平の自衛官をダーリンに持ち、名古屋と横須賀を行ったり来たりしながら
ぐうたらりんこにのほほんと優雅に暮らしている。

■関連ページ■
えたじま(江田島官舎時代の話) Ura Para



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